| 2006年10月30日(月) |
| F1ブラジルGP Gap&LapChartを作ってみました |
ブラジルGPの決勝で、ミハエルがラストを飾る素晴らしいオーバーテイクショーを魅せてくれたので、実際にコース上で何台抜いたのかを検証してみました。方法は、ライブタイミングに表示されるトップとの差(Gap)を縦軸に、lapを横軸にとってグラフ化しました。尚、周回遅れになるとグラフ対象から除外し、各ドライバーの途中の黒色マークはピットインを示しています。拡大画像はこちら。
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結局のところ、ミハエルは少なくともモンテイロ、ドーンボス、ハイドフェルド、クビカ、バリチェロ、フィジケラ、ライコネンをコース上でオーバーテイクしていたようです。それ以外でもピットイン中のアルバース、左近、琢磨、リウッツィ、スピード、デラロサを効率よく抜いたことになります。
ほとんどのマシンが、トップのマッサ&フェラーリとの差は開く一方でグラフが右肩下がりなのに対し、ミハエルのみが逆行するように差をつめているのがよくわかります。終盤はマッサがペースを緩めたために、全体的に差が縮まっていますが、いかにフェラーリの楽勝ペースであったかがわかると思います。
その他、グラフを作ってみて分かる事は、バトンがセーフティーカー明け後に6位に上がり、1回目のピットストップを終えるまでに実質3位に上がっていることに注目です。ルノー&アロンソが完走目標だったとは言え、終始追い回していました。
1ストップ作戦で一時は2位を走行したデラロサでしたが、その戦略をうまく活かしきれなかった事や、今回はBMWが不振だったのか序盤からペースがあがらなかった事もわかります。
下位グループでは、第一スティントではスピードが頭を押さえる格好で、ピットインまでは混戦模様です。琢磨はピットイン後に前方が開けた位置でトップとほとんど変わらないペースで走行し、このグループの先頭に立つことができました。
以前から、トップ差(ギャップ)を使ってラップチャートを作ったらレースの展開がひと目で分かって面白いかな?と思って作ってみたのですが、データ入力が大変な作業だったこと、グラフを大きくしないと分かりづらいこと、トップがピットインするとグラフがメチャクチャになること、順位はひと目ではわからない・・・ということが判明しました^^; また、周回遅れになるとGapが「-1L」としか表示されないのでデータ化するのは大変なことや、周回遅れがタイムに影響する場面もわからない・・・などの欠点もありました^^;
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| 2006年10月24日(火) |
| F1最終戦ブラジルGP(フジテレビ721) |
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マッサの地元優勝、ミハエルは有終を飾るにふさわしい追い上げ、琢磨は今シーズンのベストを披露し、見所がたくさんの週末でした。今回はシーズンのしめくくりとして、管理人のチーム評やドライバー評を加えて?まとめたいと思います。(あくまでも勝手な感想です)
今レースの焦点は、引退レースとなるミハエルの走りと、チャンピオンの行方でしたが、アロンソが無難に上位を走行しただけでなく、肝心のミハエルの方にトラブルが多発してしまいました。直接対決すら実現することなく、その意味では少し残念な結果でした。(管理人の友人は「日本もブラジルもミハエルが一番速かったのに!」と悔しがっていました^^;)
さて、金曜日のフリー走行では、スーパーアグリのモンタニーが良いタイムを刻んできました。午前中はトラブルで満足に走れず、午後はロングランをせずに新品タイヤでの1アタックを4回行った結果でしたが、それでもなかなか速いラップでした。
BMWのベッテルは今回は一番時計はとれませんでした。ウィリアムズのブルツも新品タイヤでのアタックを繰り返した結果でしたが、今回もBSにアドバンテージがあるようです。
スパイカーから初登場のビソは、新品アタックと思われる肝心なところでミスがあって、満足なタイムは出せなかったようです。
土曜日のフリー走行は、予想通り?というか、フェラーリ&BSが圧倒的なタイムを連発してきました。ユーズドでのタイムも速くて安定していたので、同じBS勢のトヨタの躍進も想定できましたし、そうなるとルノー勢が4位以下、マクラーレンとホンダの活躍次第では、もっと後方に沈む・・・という事態も考えられました。(それでもアロンソはミシュラン勢のトップには来ると思いましたが)
予選Q1では、琢磨のQ2進出が期待されましたが、残念ながら僅かな差でしたが結果的にはいつもの順番でした。
Q2でバトンを襲ったトラブルは、フロントホイールの車速センサーの不具合だったそうです。リヤタイヤのホイールスピンを検知するために、前後タイヤの回転数の差分をとり、TC(トラクションコントロール)を働かせるのですが、これが誤作動してTCが効きっぱなしになったそうです。
Q3では何とミハエルにトラブルが発生。詳細についてはF1公式サイトのTechnical Analysisのページでイラスト入りで紹介されています。ここでは燃料タンク内のダクトがどうのこうのと書いてありますが、とくかく燃料系のトラブルです。 一方、FIAの公式サイトの車検レポートでは、8ページ目に予選後のパルクフェルメで交換されたカーNO.5の部品が出ていますが、ポンプ・レギュレータ・フィルター・ラインなど一式を交換していました。ただ、レース中にも加速ができないトラブルが何度かあったので、完全に解決していなかったかもしれません。とにかく、大きな燃料タンク内で最後の一滴のガソリンまで無駄なく使うというのは今も昔も難しい項目で、かなり複雑なシステムになっているのかもしれません。大げさかもしれませんが、これを完全にクリアできたチームはノーベル賞ものだと思います^^;
さて、決勝レースは今シーズンの振り返りと来シーズンの展望をしながらチームごとに。
●フェラーリ:ミハエルとチームの逆転チャンピオン獲得のため、もはや1−2以外に目指すものはないと言わんばかりに攻めてきました。BSタイヤのパフォーマンスも抜群で、速さの面では死角なしでしたが・・・。ミハエルのレースは、トップを狙うしかない状況なので、スタートからリスキーな場面が何度もありました。結局、アロンソが上位で完走したのでチャンピオンの可能性はありませんでしたが、レースを振り返ってみれば、2位までくるのはそんなに難しくなく、アロンソの状況次第でマッサに先頭を譲ってもらう(マッサは地元なのでヒンシュクですが)・・・という事もできたかもしれません。左リヤタイヤのトラブルは、フィジケラとのバトルによるタイヤカットが原因と思われます。レーシングアクシデントなので、どちらも責めることはできませんね。
それでも、気迫のドライブで最高尾から一台づつオーバーテイクしていきました。その際、無理にドアを閉じたりラインを塞いだりしないドライバーには、いろんな意味で「ありがとう」と右手を挙げて合図していたように思えました^^
最後のフィジケラとのバトル、ライコネンとのサイドバイサイドは見ていてハラハラ・ドキドキで楽しかったです。そして最後はファステスト・ラップ更新でしめくくりました。本当にこれで引退してしまうには惜しいドライバーです。(08年にホンダかトヨタで復活しないかなぁ・・・ボソッ)
マッサの方は、地元のプレッシャーを跳ねのけて見事に優勝を飾りました。ただ、管理人としては、ミハエルと比べてしまうとどうしても見劣りするので、ちょっと喜びすぎ・・・だと思います^^; でも、もしかすると、来年も何度も勝って、チャンピオン争いをするドライバーになるかも??(もちろん、管理人はライコネンがくると思います)
シーズンを振り返ると、タイヤ交換の復活とともに?昨年の不振を払拭して、開幕からトップ争いにからんできました。BSタイヤの開発力の成果か、アメリカGP以降はほとんどのサーキットでベストパフォーマンスとなりました。シーズン後半で、いくつかのミスとマシントラブルに足を引っ張られて両タイトルを逃してしまいましたが、07年は当然ながらイチオシです。
●ルノー:アロンソ&ルノーが見事な2年連続チャンピオンになりました。レースではコンサバな作戦に終始しましたが、フェラーリにつけいるスキを見せず、目標である上位完走を予定通り果たしました。(レース経過はつまらないので省略します^^;)
他のトップチームと比べて、予算が厳しいと言われながらの成績ですので、すばらしい結果だと言えます。特にアロンソのドライバーとしての素質は疑う余地がありません・・・。それほどイケメンではありませんし、意味不明なレース後のパフォーマンスや、大胆&挑発的な発言など嫌う人も多いですが、管理人は好き嫌いを別とすればベストドライバーと思っています。
また、ニューマシンのシェイクダウンや新しいV8エンジンの実走行は他のチームと比べてとても遅かったにもかかわらず、速さと信頼性を両立してくるあたり、チームの経験と開発レベルの高さを実感しました。
来シーズンについて、マシンとしてはBSタイヤとのマッチングが気になるところですが、それなりに速いマシンになることは間違いないでしょう。それより心配なのは、フィジケラ&コバライネンというドライバーラインナップになる点です・・・。一昨年、ルノーが将来的に活動をどうするかあいまいだったことが、アロンソを手放す結果となってしまいましたね><。
●ホンダ:マシントラブルでQ3に進めなかったバトンが、14番手スタートから3位表彰台まで追い上げました。また、マクラーレンのライコネンをコース上でオーバーテイクしたのは正直言って驚きましたし、アロンソ&ルノーがコンサバな作戦だったとはいえ、背後に何度も迫る活躍を見せました。
シーズン序盤はバリチェロのブレーキトラブル?を除いて無難なスタートを切りましたが、途中で失速し、イギリスGPあたりではQ2に進めないという「どん底状態」まで経験しました。その後、チーム内の組織変更などで復活し、ハンガリーGPでは様々な運が味方したこともありましたが、勝ちを拾うことが出来るところまでになりました。
マシンとしては、パッケージをまとめあげてレースを通じてポテンシャルを最大限に引き出せるようになったと思いますが、最大の弱点である「ウイングをたてないと走れない」という状況は、07年型ニューマシンでどこまで解決できるかを期待しましょう。具体的には、現在のダウンフォースレベルを維持しつつドラッグを相当減らす・・・という、かなり大変な作業です。風洞が新しくなり、「測定器」としては他チームと同等レベルになったかもしれませんが、ノウハウを蓄積するのにあと1〜2年はかかるかもしれません。
ドライバーとしては、バトンは管理人的に第3位(ミハエルを除く)に位置づけしていて、マシン次第ですがチャンピオンも不可能ではないと思っています。バリチェロの方は、難しい状況で何度もQ2を突破したあたりは「さすがっ」でしたが、最近は若いドライバーの活躍に押され気味です・・・。単純に考えて、右足ブレーキングのスタイルはもはや不利かもしれません。
●マクラーレン:今回はライコネンがQ3で驚速だった以外は、速さはあまり目立ちませんでした。メルセデスのエンジンはここ一番で20000回転以上も回しているようですが、このアドバンテージが見られるのも最後になりそうです。(今のところ新しいエンジンレギュレーションが2007年から採用される予定です)
チームとマシンについては、あちこちで言われているように、「速いけど乗りこなすのが難しいマシン」だったのかもしれません。ライコネンはモントーヤやデラロサに対し、常にロー・ダウンフォースのセッティングでタイムを稼いでいて、ライン取りも一杯いっぱい使っていたというイメージがあります。開幕前のパワー不足の問題は開幕までになんとか挽回しましたが、速さのレベルが上がったとたんに、あちこち壊れて出鼻をくじかれました。来シーズンについては高回転型の現行エンジンで、回転数制限にどう対応してくるかがポイントです・・・。
ドライバーはゼッケン1と共にアロンソが加入します。マシンの信頼性にもよりますが、トップ争いにからんでくるのは間違いないと思われます。
デラロサは速いドライバーですが、やはりライコネンと比べると見劣りするところがあります。フォーミュラ・ニッポンのチャンピオンではありますが、当時のローラ・シャシーは良かった・・・という風にも解釈できますし。
尚、今回は残念ながらハミルトンの投入は見送られました。GP2のレースを見た感想は、彼は一発の速さというよりレース中のペースが良く、オーバーテイクをしてどんどん追い上げるドライバーです。今年から参戦したにもかかわらず、F1経験者や2年目ドライバーを退けてチャンピオンを獲得しました。ただ、シーズン序盤こそ「ぶっちぎり」でしたが、終盤は一発の速さではピケジュニア(ネルシーニョ)に一歩譲りました。管理人としてはハミルトンのレース強さに期待して、レギュラーシートを獲得して欲しいと思っています。
●BMW:こちらも今回はそれほど速さが目立ちませんでした。特にストレートであっさりとフェラーリに抜かれてしまうのは失望感すらあります。しかし、シーズンを振り返ってみると、ビルヌーブからクビカにドライバー交代したあたりからチームの勢いが上向きになり、不思議とエンジントラブルもなくなって、コンストラクターではトヨタを僅差で押さえて5位になりました。
イタリアGPでの活躍や、サードドライバー勢の驚速ぶりを見ると、ロー・ドラッグでのアドバンテージがあり、ダウンフォースをつけた仕様では新品タイヤの場合はそこそこ速い・・・という図式になります。
ドライバーのラインナップとしては、ハイドフェルドの経験&実績に対し、いきなりクビカが同等のパフォーマンスを発揮したのは驚きでした。まだ、新人らしくあちこちでスピンしたりコースアウトもありますが、一発の速さ&レースでの勝負強さ共に評価できます。
秘蔵っ子であるベッテルについては、まだまだ未知数ですが、初コースで乗っていきなり速いというのは素質を感じます。管理人は思わず2005年のマカオGPのビデオを引っ張り出して見ました。(クビカ2位、ベッテル3位) ハイドフェルドもうかうかしていられませんね^^;
ホンダと同様、マシン・ドライバー共に来シーズンの飛躍が期待できるチームです。
●トヨタ:他のBS勢と比較して、ハードタイヤを選択したとのことですが、予選まではまずまずでした。決勝ではほぼ2台同時に同じトラブルで姿を消しました。アメリカGPのトゥルーリと同じ原因とのことで、ライドハイトを管理するリヤのサードダンパーあたりのトラブルでしょうか。再発防止にはうるさいトヨタチームとしてはめずらしいです。(2台同時というのは、ある意味トヨタらしいですが^^;)
早々にリタイヤしてしまったので燃料の搭載量なども分からず、パフォーマンスを計るには難しいのですが、BSタイヤの好調さから言えば、表彰台争いができたと思われます。
シーズン中、モノコックを新作したり、様々な空力アイテムを投入したりと、とても忙しいチームでしたが、それなりに成果を発揮しているという気もします。最近のCS放送(スカパー)のディスカバリーチャンネル321chで、「F1 スピードへの挑戦」という番組があり、トヨタチームのファクトリー紹介や、カナダGPで投入されたフロントウイングの開発経緯などを紹介しています。
このチームが他と異なっている点は、まず工場がイギリスではなくドイツにあることです。これは外注(社外)でのパーツ制作には圧倒的に不利です。管理人としては、イギリスはモータースポーツにおいては深い歴史と共に、安くて良いレースパーツを作るという技術があると思っています。これを使えない、または地理的に時間がかかるというのはデメリットです・・・。逆に、社内で制作するパーツが増えれば、それだけ様々な技術を取得する機会が増え、今後には役に立つと思われます。(お金も時間も余計にかかりますが^^;)
また、F1チームでもトヨタの精神:「カイゼン」「現地・現物」が活かされ、数々のアップデートと、膨大なノウハウの蓄積が行われているそうです。ちなみにピットクルーの作業は、あらゆる様々な角度から撮影して作業を詳細に分析したこと、そしてピットクルーには全ての作業を交代でやってもらい、誰がどの作業に向いているのかを決定したそうです。チームを買収するのではなく、こうしてイチからコツコツとノウハウを蓄積しているトヨタは、3年〜5年後には恐ろしい強豪に成長しそうですね^^
ドライバー的には、どちらも優勝経験のある速いドライバーですが、上記に挙げた3人と比較するとやや見劣りします。モンタニーの加入が、何かのカンフル剤になると良いのですが^^;
●ウィリアムズ:チームとしては同士討ちという最悪の結果で今シーズンが終了してしまいました。ドライバーもお互いを批判したりと後味の悪い結末です。せっかくのBSタイヤの優位性を発揮できずに終わりました。
開幕戦こそすばらしい結果を残しましたが、結局のところ、その後はモナコを除き、下降の一途でした。エンジンとしては高回転でパワフルな面がありましたが、信頼性もマイレッジも低かったようです。
空力面ではオリジナリティあふれるアイデアが幾つかありましたが、他チームが真似するほどのメリットはなかった様です。最新の情報では、テクニカル・ディレクターがまた更迭されるとか・・・。厳しい世界ですね><。流れとしては、来季にマシンがいきなり速くなるということは考えづらいです。
明るい話題としては、来年からトヨタエンジンを投入することがあげられます。コンストラクターとしての独自性は維持していくと思われますが、本家トヨタと共同で技術向上を目指す場面も増えることでしょう。
ドライバーの人選としては、ウィリアムズらしいというか、昔から知っている人には納得できるかもしれません。ウェバーは予選驚速というイメージが強かったのですが、今年はあまり目立ちませんでした。年齢的にもベテランの域になってしまい、サラリーのアップを要求されたのでしょう。
ニコについては、管理人が個人的に応援(父親のファンだった)していますが、どれだけ速いのかはまだよく分かりません。また、ブルツの選択が正解だったかどうかも開幕してみないとわかりません。
●レッドブル:今シーズンを象徴するかのようなレースでした。クルサードがQ2進出を果たせず、両ドライバー共にいいところなしでした。
シーズンを振り返ってみると、モナコGPでの表彰台獲得はハイライトでしたが、マシンとしては空力もいまひとつで、カスタマーのフェラーリ・エンジンも「?」でした。来年はフェラーリエンジンの使用権利をセカンドのトロロッソに譲り、自身はルノーエンジンを搭載することになりそうです。
チームとしては一通りのマシン開発力を備えているハズなのですが、性能向上という目に見える結果があまりなかったのは、さっさと来シーズン用のマシン開発に切り替えたか、そもそも開発能力が低いのか・・・のどちらかです^^;
おかかえドライバーのラインナップは、実は一番豊富かもしれません。クルサード&ウェバーというベテラン勢二人で来シーズンをスタートしますが、パフォーマンス不足とされた場合は、代替えドライバーがいくらでもいるという感じです。
●トロロッソ:まずまずのレースをしていましたが、スピードが驚いていたように、実質的に初めてコース上の勝負でスーパーアグリのマシンにかわされました。
レッドブルのセカンドチームという位置づけもあいまいですが、マシンとしては制限付きV10で本家を度々食うというパフォーマンスを演じられたのは、予想以上の活躍だったかもしれません。
来シーズン、フェラーリ・エンジンとなれば、益々イタリア色の強いチームとなりそうですが、チームの規模や設備を考えると、それほど期待できません・・・。あえて言うなら、たくさんの新人ドライバーを開拓して欲しいですね^^
●スパイカーMF1:今回ばかりはライバルのアグリチームに完敗でした。
チームの母体が旧ジョーダンだったことを考えると、今シーズンの成績は仕方のないところかもしれません。オーナーがコロコロ変わるというのもチームメンバーにとっては不安なことでしょう。
ドライバーについては、モンテイロは一発のタイム重視で、決勝ではいつもスタートでバタバタして追い上げる展開でした。アルバースについては予選はそれほどでもありませんが、レースではいつも良いペースで走っており、シーズン後半は予選タイムもモンテイロを上回るようになりました。
また、サードドライバーがよく変わるチームで、ウィンケルホック、モンディニー、スーティル、プレマ、ビソという5人が交代で乗りました。この中ではスーティルが何度か速いタイムを記録し、ちょっと光るところを見せていました。
●スーパーアグリ:今回のパフォーマンスは素晴らしいものでした!布石はFP2のモンタニーのタイムからでした。期待された予選でのQ1突破はかないませんでしたが、琢磨のレースペースには驚きました。特に第2スティントはフェラーリを除く上位チームと遜色ないタイムをずらりと並べる快挙です!(レースページのグラフ参照) BSタイヤの恩恵があったとは言え、チームもドライバーも本当に見事な仕事ぶりです。
FP1でのモンタニー、FP3での左近と、トラブルは相変わらずでしたが、レースペースは二人ともまずまずでした。左近が琢磨のファステストを上回っているのは、レース終盤に3度目のピットインをしてタイヤを新品に履き替えたためと思われます。琢磨のファステストの方が掛け値なしで評価できるのでより価値が高いです。
今回の10位という結果で、コンストラクター順位が気になるところでしたが、ミッドランドがトルコで9位完走しており、残念ながら最下位のままでした。
予選とレースでこれほど違いが出たのは、気温/路温が変化してタイヤの作動温度域に影響があったのか(予選は38℃→30℃に、レースでは路温46℃→30℃にそれぞれ低下)、もしくはセッティング変更が当たったのかもしれません。
シーズンを振り返ってみると、開幕戦は「マシンは間に合うのか?」という、まともにテストすらしていない状況からスタートし、SA05がだんだんまともに走るようになると、下位チームの背中が見えるようになり、カナダGPではもう少しでモンテイロ&ミッドランドより前でゴールというところまで行きました。ドイツからは大幅に改良されたSA06が投入され、トルコGPからはフロントサスペンションが一新されたSA06Bという最終形になりました。チームを立ち上げてからマシン制作までも早かったですが、1年も経たずにアロンソと同じペース(置かれた立場や条件が違いますが)で走れるようになるとは正直信じられない程です。
こうなると来シーズンも期待してしまいますが、ライバルチームも当然ながらアップグレードが予想されます。しかし、雰囲気としてはレッドブル、もしくはウィリアムズあたりと肩を並べるところまできてもおかしくないでしょう。
ドライバーのラインナップとして、モンタニーを手放すのは少々おしい気もします。いきなり乗って琢磨に迫るタイムをすぐ出せる能力はありますし、トラブルで全セッションをまともに走れなくても、最後はそこそこのタイムを出してきます。左近については、最近はウィークエンドを通じて学習し、最後はきっちりタイムを刻めるようになってきました。来シーズンのシートはデビッドソンという噂もありますが、日本人ドライバーにこだわるのであれば、左近を引き続き乗せるというのも面白いかもしれません。
というわけで、今シーズンのレースは全て終了しました。ミハエルには本当に長い間お疲れさまでしたとお礼を申し上げたいですね^^
ミシュランタイヤ、コスワースエンジン、スポンサーのタバコ各社もお別れのようです。特にミシュランは両タイトルを獲得出来て有終の美を飾りました^^
長くなりましたが、今シーズンの全レースを終えて管理人より一言。
かなり大変な作業でしたが、なんとか全戦をクリアすることができて一安心です。今のところ、来シーズンも続けていく予定です。シーズンオフ中は、バルセロナでのF1テスト情報、2007年レギュレーション和訳の更新を予定しております。その他、ニューマシンや空力アイテムの解説などもやりたいのですが・・・まだ未定です^^; 少なくとも週1回は何らかの更新をしたいですが・・・。期待せずに時々覗いてください。
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| 2006年10月19日(木) |
| 2007年のレギュレーション変更について |
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FIAの公式サイト上で、2007年のレギュレーション変更についてのリリースがありました。原文はこちら(英語)。
これによると2006年からの大きな変更点は・・・
●金曜日のフリー走行は別エンジンでマイレッジを気にせずに走行でき、翌日までにレース用エンジンに載せ換える。
●チームが練習走行で走らせる2台のマシンは、レースドライバーの2人だけでなく、サードドライバーでも良い。
●ドライタイヤの使用本数がドライバーひとりに対し7セットから14セットに倍増し、金曜日は最大4セットまで。
●ホモロゲートされたエンジンは2007年から2010年までの4年間使用。
●セーフティーカー導入時は、全ての周回遅れの車が「ラッキードッグ」をもらい、リードラップ車とセーフティーカーを追い越して一周できる。
エンジン・ホモロゲーションについては、9月18日の発表からまた変わりましたね^^; 今後も二転三転ありそうです。
金曜日のセッションがマイレッジに関係なく走行できるのは見る側にとって楽しみが増えますが、タイヤ使用本数の倍増も「寝耳に水」というか、FIAの大義名分であるコスト削減はどこへ?という感じもします・・・。
周回遅れが整理されるのは、リスタートが面白くなりそうで良いアイデアだと思います〜。
以下、例によって管理人の和訳(F1に関する部分のみ抜粋)です。(多少、言い回しが変ですが、なるべく直訳のため^^;)
世界自動車スポーツ会議は、2006年10月18日にバルセロナで開かれました。以下の決定がなされました:
フォーミュラワン世界選手権
トルコの国立スポーツ機関(TOSFED)とトルコグランプリのオーガナイザー(MSO)に対する500万USドルの罰金に関して、MSOからの250万USドルの支払いは、満場一致で受け取られました。これはMSOの責任を取り除きます。残りの金額は、TOSFEDによる支払いの義務があります。
以下のスポーティング・レギュレーションが、2007年のFIAフォーミュラワン世界選手権のために承認されました。
練習走行
チームはそれぞれの練習セッションで2台の車を使用することができます。指名されたサードドライバー、またはレースドライバーのどちらでも、セッションでこれらの車を使うことができます。練習初日のふたつのフリー走行セッションは、それぞれ1時間から90分まで延長されます。
タイヤ
唯一のタイヤ供給元は暦年(1月1日から12月31日まで)を通じて、全てのチームに同一の量とタイヤ仕様を提供することを要求されます。それは、各々のイベントで2つのタイヤ仕様を提供するだけかもしれません。
各々のドライバーがイベントで使うことのできるドライ用タイヤの数量は7セットから14セットまで増やされました。各々のドライバーは練習の初日のために最大で4セット使用でき、10セットは残りのイベントのために使用できます。
エンジン 2レース1エンジンのレギュレーションは、今後は2日目の走行とレース日に適用されるだけになります。
ホモロゲートされ、2006年の最後の2つのイベントの間に使用されるエンジンを、これからの2007年〜2010年シーズンの間に使用しなければなりません。
セーフティーカー
セーフティーカーが導入される際、全ての車がセーフティーカーの後方に整列するまでピットに入るのを許されません。
これはセーフティーカーが導入される時に、車が燃料補給のためにピットに素早く戻る行為の全ての誘因を取り除くためです。
セーフティーカーがピットに戻る前に、リードラップ中を走行する車の間にいるどんな周回遅れの車も、それらの車とセーフティカーを追い越さなければなりません。
続けてセーフティカー後方の車列の後ろのポジションまでコース上で進みます。
レースが再開される前に、リードラップ中を走行する車の間にいるどんな周回遅れの車も、それらの車とセーフティカーを追い越し、続けてセーフティカー後方の車列の後ろのポジションまでコース上で進まなければなりません。
スチュワード
スチュワードは、これからもグリッド降格ペナルティを課します。
以下のスポーティング・レギュレーションが、2008年のFIAフォーミュラワン世界選手権のために承認されました。
レース時に加え、全てのテストにFIA ECUを取り付けること。
エンジン交換のために出された10グリッド降格ペナルティは、ウェイトペナルティに置き換えられます。
ギアボックス交換のために出された5グリッド降格ペナルティは、ウェイトペナルティに置き換えられます。
ギアレシオは、管理下で1レースにつき一回変更することができます。
物理的な損傷が故意になされなかったことが明白ならば、損害を受けたギアレシオとドグリングはペナルティなしで変更することができます。
2008年のチャンピオンシップで2つのチームにエンジンを提供するというフェラーリの要請は受け入れられました。
いくつかのテクニカル・レギュレーションも、2007年と2008年のチャンピオンシップのために承認されました。
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| 2006年10月14日(土) |
| F1GPニュース#11からのネタ帳(日本GP編) |
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※今回は地元GPということもあり情報があふれていたので、目新しい内容は少なかったですね^^;
鈴鹿ではイタリアのプレスがストライキを実施していたので、いつもよりパドック内の取材はしやすかった。ミハエルはいつもよりリラックスしていた。それに対してアロンソはピリピリしていた。ルノーチーム内のしこり(アロンソvsフィジケラの中国での一件)をなどもあったが、車に乗ってからは落ち着いていた。
クビカいわく、鈴鹿のコースはエスケープゾーンが狭く、ミスを容認してくれないのでニューカマーにとっては難しいサーキット。ただし、それだけに実力差は出やすいとのこと。
BSタイヤ勢は全員ハード側をチョイス。ソフトはちょっとやわらかすぎだった。ウィリアムズやトヨタは選択に悩んだが、フェラーリは最初から決め打ちだった。土曜日フリー走行の結果を見ると、BSの一発タイムの性能はMiを圧倒していた。
Miタイヤ勢のタイヤチョイスは、マクラーレンのふたりとハイドフェルドがソフト側を選択した。
決勝では、シケイン手前のアルバースのアクシデントが発生したが、セーフティーカーはスタンバイすらしなかった。燃料軽めのQ3組が最初のピットインを終えており、燃料が重めのQ2組がピットインする絶好の機会であり、導入されれば展開が大きく変わった。
また、レース中にピット内が停電するというアクシデントがあり、左近がその犠牲?となった。
●ルノー:予選でトヨタ2台に前に出られ、苦しい展開のアロンソだったが、思ったよりもレースペースが良かった。プッシュしすぎて前車に近づきすぎてしまい、デグナーでコースオフするシーンもみられたが、それ以外はスタートでトゥルーリを、コース上でラルフを、ピット作戦でマッサを追い抜く完璧なレース運びだった。
ルノーは前回の中国GPでのピットクルーのミスを受けて配置を入れ替えた。富士スピードウェイのデモンストレーションに来ていたレースチームから引退していたボブさん他少なくとも1名が呼び戻された。
●フェラーリ:マッサはQ2でミハエルに0.9秒の差をつけられたが、Q3ではミハエルを逆転している。(Q3の予行として燃料を搭載してQ2アタックか?)
予選までは「鉄板」と思われたフェラーリ勢だったが、Mi側は「一発のタイムと比べてレースペースとの差が大きい」と驚いていた。マッサ、ミハエル共に新品タイヤでスタートしたが、途中のペースはあがらなかった。
マッサの最初のピットストップは、スローパンクチャーによって「安全上の理由」により、チーム側の決定で早めに呼び戻した。
レース中盤、ミハエルのエンジンブローは誰もが予想しなかった。ただし、ルノーチームのクルーのひとりは、「フェラーリの1台がストップする」と予言していた。
壊れないのがあたりまえになっており、ミハエルのエンジンブローは2000年のフランスGP以来6年ぶり、フェラーリとしても2001年のアメリカGPのバリチェロ以来5年ぶりの出来事。
ブローの原因はバルブトラブルだったが、シーズン中盤から変更を加えていない部品だったので予想外だった。中国GPでマッサに起きたトラブル原因とも異なるもの。
●ホンダ:中本氏いわく、「雨でないと勝つのは難しい」。バリチェロはFP3の後、エンジンを移植してスペアカーで予選に挑んだ。
●マクラーレン:今回不振の原因は、タイヤチョイスの失敗だけではなさそう。今年、ライコネンがなかなか勝てず、リタイアが多かったのは、「マクラーレンだから」。まさにガラスの車。
ロン・デニスはハミルトンのファン。中国GPでもハミルトンの部屋を予約してあった。本人は早くレースに出したいと思っているが、事前テストでの現場のエンジニアからの報告で「時期早尚」とのことで見送った。
また、もう一人のテストドライバーであるパフェットは、他チームのシートを探している。
●トヨタ:予選では好調で、Q2のタイム差を見る限り、燃料搭載量の差でフェラーリすら逆転できるものだった。しかし、実質的にはフェラーリとトヨタのポテンシャル差は1.2秒ほどありそう。
レースでラルフがアロンソに抜かれる時に抵抗しなかったのは、自身のピットストップが迫っていたため。また、トヨタ勢の第3スティントは新品タイヤ?のハズだが、グレイニングが発生しアンダーがひどかった。
●BMW:ソフトタイヤ選択のハイドフェルド、みんながハード選択という情報を聞いて、「じゃあソフトでいってみよう」。
●スーパーアグリ:琢磨が予選20番手。もうちょっと期待(できればQ2進出)していたが、ライバルも速かった。
左近のQ1でのスピンは、ヘヤピンで深く進入しすぎた本人のミス。アンチストールが作動せずエンジンがストップしてしまった。また、決勝で左近が2回目のピットストップした時、鈴鹿の全ピットが数十秒間停電してしまい、給油ができない状況にあった。そのため、タイヤ交換だけして送り出したが、すぐ電源が復帰したので次の周に給油できた。
●スパイカーMF1:アルバースのアクシデントは、レース中にエキゾーストにクラックが入り、そこから漏れた熱でサスペンションパーツが折れた。130Rで起こらなくて幸いだった。
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| 2006年10月13日(金) |
| SA06&琢磨は何秒速くなったのか?(その2) |
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前回の続編です^^ ドイツGPから投入されたスーパーアグリSA06と佐藤琢磨のパフォーマンスチェックです。比較対象は同じBS勢のフェラーリ&ミハエル、そしてスパイカーMF1(旧ミッドランド)&モンテイロです。
まず、レースごとにFP1からFP3までのベストタイム、Q1からQ3までのベストタイム、レースでのファステストラップ、そして今回は決勝でのスピード・トラップ(最高速)を追加しました。エクセルデータはこちら。
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予選のベスト比較・・・すなわち、空タンク&ニュータイヤのパフォーマンスです。右のグラフはサーキットの距離を1kmあたりに換算した時の値です。(こちらはミハエルとの比較のみ)
vsスパイカー&モンテイロでは、ドイツで上回りましたが、その後、再び差をつけられており、日本ではほぼ同等です。
vsフェラーリ&ミハエルとの差は、イタリアGPで3秒以下まで縮まりましたが、再び4.5秒ほどの差になっています。これは、SA06の進化もさることながら、フェラーリも進化しているということでしょうか。
尚、アメリカGPとイタリアGPでのタイム差が少ないということは、サーキットの特徴としてストレート区間が長く、ハイスピードコーナーが少ない為と思われます。
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つづいて決勝ファステストラップの比較です。(アメリカとフランスは琢磨を、トルコではモンテイロのデータを除外しています)
予選と異なり、燃料を搭載した状況でニュータイヤか、燃料が減ってきた状況のスティント後半がファステストを記録しやすくなっています。
全般的に見て、予選よりも決勝の方が対ミハエルとのタイム差が少なくなる傾向があり、右のグラフを見てもドイツGP以降はそれが顕著です。これこそがニューマシン効果かもしれませんね^^
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最後に決勝のみのスピード・トラップ(最高速)です。(トルコでのモンテイロのデータは除外です)
フェラーリやスパイカーと同等だったイタリアGPを除けば、どちらかというとSA06になってからの方がスピードが落ちているようです。
ダウンフォースが増大した分、ドラッグも幾分増えてしまったようです。
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以上から管理人の独断と偏見で判断するなら、最も目立った効果はファステストラップが1秒程度速くなったということでした。
もともと、ドライバーやタイヤコンパウンド、コースコンディションなどが異なるので、安易にマシン比較はできませんが、参考にはなったと思います。
また、SA06自体はもっと速くなったのかもしれませんが、相対的にライバルチームもモディファイしてくるので、一気に差をつめるのは難しいということにもなりますね^^;
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| 2006年10月10日(火) |
| F1第17戦日本GP(フジテレビ721) |
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信じられない結末でしたね・・・。ミハエル&フェラーリ&BSの圧倒的有利は動かないと思いましたが。。
イタリアGPでのルノーエンジンの派手なエンジンブローも驚きでしたが、フェラーリエンジンのエンジンブローも今年初でした。こんな大事な場面ででるとは・・・><。
さて、ラストin鈴鹿は金曜日の雨の走行から始まりました。管理人は、難しいとされるこのコースをニューカマー達がどう攻略し、鈴鹿知り尽くし組みがどれだけアドバンテージがあるのかに興味がありました。
今年も金曜フリー走行からCS放送が見れらるのは良かったです。サードドライバーで注目は、BMWのベッテルとスパイカーのスーティルでした。ベッテルは噂通りの逸材?で、FP3では19周の連続走行の後、ドライタイヤでポンポンとタイムを上げてきました。スーティルの方は途中で止まってしまい、ドライでのパフォーマンスが分からず残念です。レッドブルのアマミューラーとトロロッソのジャニについては、GP2ではそれほど上位のドライバーではありませんが、まずまずのタイムを出していましたね。スーパーアグリのモンタニーは妥当なタイムでしょうか。
一方、レギュラー組みでは、ウイリアムズのニコとBMWのクビカがチームメイトと遜色ないタイムをすぐに出してきました。また、過去に日本で下位カテゴリーに参戦していたトヨタのラルフやマクラーレンのデラロサ、そして琢磨や左近については、特別にアドバンテージがあったということもありませんでした・・・。結局、管理人が思ったほど鈴鹿経験組みが有利ということは無く、F1に来るほどのドライバーであれば、誰でも遜色ないタイムを出せるんですね・・・^^;
ちなみに、昨年は最高320キロ台で通過していた鈴鹿名物の130Rは、今年はエンジンの2.4リッター化で10キロほど通過スピードが低下し、各マシンのダウンフォース増大も手伝って、ドライではほとんどのドライバーが全開で通過してました。
尚、今回から投入されたBSのスタンダードウェットタイヤは、中国GPでの汚名返上とばかりに、濡れている状況でのパフォーマンスはまずまずでしたが、消耗時の性能劣化についてはやや疑問が残りました。
土曜日になると、ドライでのタイヤ勢力図が分かってきて、BSタイヤの圧倒的な優位が見えてきました。予選の結果までを見ると、フェラーリの圧勝と、思ったより好調なトヨタの表彰台も可能性ありそうでしたが・・・。以下、決勝はチームごとに・・・。
●フェラーリ:ウェット、ドライ共に死角なし! 燃料もタップリ積んでのフロントロー独占だったので、ミハエルのチャンピオン獲得で引退の花道を飾るには十分な状況だと誰もが思ったはずです。そう、ただエンジンが壊れただけ・・・なのかもしれません。
ちなみにフェラーリは二人とも中国GPに続き2戦目のエンジンで、ミハエルのエンジンブローは2回目のピットストップ後のアウトラップでした。新品タイヤかどうかは分かりませんが、プッシュするためにエンジン回転を上げていた可能性もあります。アウトラップの第一セクタータイム(54.2)が残っていますが、ほぼ同条件のマッサより3秒も遅いので、既に兆候がでていたのかも。
マッサの方は、予選絶好調でしたが、決勝ではイマイチでした。レース後のコメントで第1スティントはスローパンクチャーでタイムが伸びず、予定より3周早めにピットインした・・・とありますが、確かに第2スティントはピットタイムに比べると長めです。予選でのミハエルとのタイム差は真の実力だった?のかもしれません(それでも2周分軽いですが)。この後、ハイドフェルドに押さえられ、アロンソに逆転を許したのはご存知の通り。
●ルノー:非常に苦しい展開でした。予選ではトヨタに割り込まれ、良くても表彰台3位狙い・・・。ところが、一発のタイムこそ劣りましたが、レースペースは非常に良いものでした。スタートでトゥルーリを、第一スティント途中でラルフを抜き去り、燃料消費と路面にラバーが乗ってくるとタイムは右肩上がりで、ピットイン直前のプッシュで思ったより早く2位まで順位を上げることができました。フェラーリのエンジントラブルには助けられましたが、その時点で2位にいたというのはアロンソのがんばりに他ならないでしょう。
フィジケラの方は、木曜日に親友が亡くなったとかで表彰台で涙していましたが、こちらもレースペースは好調で、しっかり仕事をこなして3位獲得です。
●ホンダ:最後?の鈴鹿ということで、少なくとも表彰台が欲しいところでしたが、バトンが何とかベストを尽くしたという感じです。バリチェロは土曜日のフリー走行でトラブル?があり、予選前にスペアカーに乗り換えました(エンジンはそのまま移植)。それでも予選でマクラーレンやBMWの2台を凌ぐという実力を見せてくれたあたりは、ホンダと言うチームのパフォーマンスの底上げ(イニシャルセットの精度アップなど)を感じます^^
バリチェロは序盤でハイドフェルドと接触し、ピットインしたことで上位入賞の望みは絶たれました。
●マクラーレン:今回不振の原因はタイヤ選択の失敗のようです。他のミシュラン勢に比べ、ソフト側を選択したのですが、予選・決勝共に上位に顔を出すことはできませんでした。昨年のライコネンの快走が嘘のようでしたが、レース後半の追い上げでなんとかトヨタの2台を出し抜くのが精一杯でした。
準地元であるデラロサに注目が集まりましたが、残念ながら期待に沿うことはできなかったようです。これでチームがどういう判断を下すかわかりませんが、個人的には次戦のブラジルGPでハミルトンが乗る姿をみたいと思います。
●トヨタ:今回のウィークエンドは好調に見えました。金曜日のウェットコンディションでも良かったです。ただ、BSタイヤが一発のタイムに比べ、レースペースはそれ程でもなかったという点で、予選で燃料を軽くして上位グリッドをとり、そのまま順位をキープしたいという作戦は残念ながら失敗でした。特に、第三スティントを長めにした変則2ストップは、グラフを見ても一番ペースダウンが顕著で、他のミシュラン勢の追い上げが厳しいこともあり、何とか入賞圏内にとどまるのがやっとでした。地元と言う事でひと花咲かせることはできましたが、今後に課題を残しました。
●BMW:ハイドフェルドはマクラーレン勢と同じソフトタイヤ、一方のクビカはハードタイヤを選択したようです。結局、二人とも同じような位置でゴールしたので、クビカのハードタイヤ選択の方が良かったことになりそうです。
今回はBS勢が予選を圧巻したので、中段グリッドに沈んだことが最後まで痛かったです。クビカは派手なコースアウトを経験してましたが、なんとかコース上に復帰したあたりはすごいですよね^^;
●ウィリアムズ:BSタイヤの一発もあり、ニコが久々にQ3進出を果たしました。チームメイトのウェバーは決して遅いドライバーではないので、初の鈴鹿で予選で上回ったあたりは才能の一角を見た気がします。ウェバーの方はシケインのアンダーステアに苦しんで?いたそうで、信じられないところでコースアウト&クラッシュしました。
●スーパーアグリ:地元ということで、かなりの注目と期待を集めていましたね! 琢磨は予選・決勝を通じてマシンの性能を最大限に引き出す良い仕事をしていましたが、地元の利を生かしてもスパイカーやトロロッソを完全に出し抜くほどのマシン性能が無かったようです。
鈴鹿のコースは、シルバーストンやバルセロナと並び、低速から高速まで総合性能を問われるサーキットなので、仕方のない?ところでしょう。尚、近日中に「SA06は何秒速くなったのか?」を更新したいと思います。
左近はセッション中にだんだんタイムを刻む手法で、最終的にはチームメイトと同等のタイムを出しそうでしたが、Q1でのワンミスが痛かったです。アンチ・ストールがちゃんと働かなかったんですかね・・・。噂にもありますが、来シーズンのシート確保はちょっと苦しそうです。
ホンダのエンジンと資金が投入されていることもあり、サードドライバーの重要性が消滅する2007年は、デイビットソンのレースドライバー昇格という選択が現実的かもしれません。
●スパイカー:アルバースは、このところ好調を持続しており、チームメイトを圧倒しています。決勝のトラブルは残念でしたが、大きな事故につながらなくて幸いでした。
チャンピオン争いは言うまでも無く、アロンソ&ルノーが圧倒的に優位になりました。ミハエルのブラジルGP優勝は十分あり得ますが、アロンソがリタイヤまたは9位以下という場面を想定するのマシントラブル以外には難しいです。イタリアGPの二の舞を踏まないように、当然エンジン回転は落としてくるでしょうから、あとはコース上のアクシデントです。汚い手を使うならばマッサがアロンソを撃墜するという方法があります。その場合は、選手権ポイント剥奪などのリスクもありますが。
また過去には、突然のスコール、周回遅れとの接触・・・などなど、トップを走りながらリタイアするケースもありましたよね!
インテルラゴスはただでさえ難しくつかみどころのないサーキットですので、まだまだいろんな罠がありますよ〜^^
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| 2006年10月6日(金) |
| F1GPニュース(鈴鹿から生放送#1)からのネタ帳 |
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今回の放送は通常とは異なる番組構成で、ゲストとして土屋圭市氏が登場です。時間の都合上、中国GPのネタは少なめでした^^;
●フェラーリ:チームの戦略とBSタイヤ、そして何よりミハエルのがんばりが大逆転劇を演出した。2回目のピットストップ、ミハエルとフィジケラのインラップはほぼ同等だったが、アウトラップはミハエルの方が6秒も速かった。
劣勢だったBSのスタンダード・ウェットタイヤ、日本GPからスペックを変更してくる。
●ルノー:アロンソの1回目のピットストップは、チームとミシュランが協議してフロントのみ交換を決定した。スタンダード・ウェットでもグレイニングがでるので、多少のペースダウンを想定していたが、あそこまでひどいとは予想外だった。第2スティントでフィジケラがアロンソを追い越した事で、「チームはチャンピオンシップ獲得を助けてくれないのか?」とアロンソはさびしくなった。アロンソの2回目のピットストップ、ハンガリーと同じ右リヤタイヤの交換に手間取った件で、ルノーチームは日本GPからピットクルーの配置変更を決定。
●マクラーレン:ライコネンのトラブル、スロットル系でバタフライに何かがつまったらしい。
●スーパーアグリ:琢磨の失格は、ハイドフェルド接近に対する青旗無視と、ブロック行為をとられたが、ストレートエンドでは行き場がなかった。また、今年のオーストラリアGPで青旗無視の警告処分が出ていたので、合わせて失格となった。アルバースはタイムペナルティーのみ。
日本GPの週末の天気予報、金曜日は夕方まで雨。日曜日はくもりのち晴れ。
※尚、金曜と土曜の夜も、F1GPニュース(鈴鹿から生放送#2〜#3)があり、内容次第でネタ帳を更新します。
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| 2006年10月4日(水) |
| F1第16戦中国GP(フジテレビ721) |
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ウェットコンディションに左右されたウィークエンドで、劣勢のミハエルが見事な逆転勝利でしたね^^
今回の鍵となったのは、言うまでもなくウェットタイヤの性能でした。ミシュランのスタンダード・ウェット(浅溝)はすこぶる調子が良く、かなりの水浸し状態から、ほとんどウェットパッチが消えかかるコンディションまで、幅広くカバーしていました。それに対しBS勢は、かなりドライ寄りのスタンダード・ウェットで、水量が増えるとエクストリーム・ウェット(深溝)に変えなければならず、特に予選ではその差が顕著に出ました。
管理人のタイヤ予想ですが、予選終了時点で、今回はドライタイヤの数量を数えても仕方ないと思い、急遽ウェットタイヤの使用本数もカウントしてみました。
ドライタイヤ程ではありませんが、ウェットも新品の方が有利という状況もあると考えたためです。特に水量が多い状態では、溝が残っていて排水性能が良く、ブロックの角までしっかりしている方がグリップが良いというイメージも持っていました。また、一発のタイムを狙いに行くときやレース時のタイヤ交換後に、タイヤウォーマーとの相乗効果でUSEDよりも発熱が良いと考えていました。
予想ではミシュラン勢が2〜3セットのスタンダードウェットを使用と考えましたが、結果としては大ハズレで、ほとんどのチームがポンポン新品を投入していたようで、4セット全てを使用済みとのことでした。
これはすなわち、新品を使えばそれなりに効果があるという裏付けとも言えます。
ウェットタイヤは、レギュレーションで1つのイベントでスタンダードが4セット、エクストリームが3セットと決められており、コンパウンドも選択の余地はなく、タイヤメーカーが同じならば全チーム同じです。それでもミシュラン勢でアロンソが、BS勢でミハエルが速かったのは、ほとんどがドライバーのがんばりと、少しのセットアップの違いと思われます。
●フェラーリ:今回はミハエルのがんばりに脱帽です。どう考えても不利な状況をはねのけて勝利しました。ドライやエクストリームウェットではまずまずでしたが、スタンダードウェットでは8割がたの状況でミシュラン勢に負けていた筈なのに・・・。とにかくすごいドライバーで、引退するのはまだ早いと思うのですが^^;
マッサの方はハンガリーGPにつづき、ウェットコンディションでの弱点が目に余りました。管理人の個人的な基準として、雨が遅いドライバーは「遅い」ということにしています。
ドライタイヤのみ、ホイールカバーがついていなかったのは、何か意味があるのでしょうか? また、今回からラジエターインレット横にホンダやルノーを模擬した半月状のシールドも装着されていました。
●ルノー:予選までは他を圧倒していましたが、決勝ではアロンソが不可解なペースダウンに襲われました。第一スティントでタイヤが異常に消耗したのはアロンソとバトンで、二人とも左フロントが問題になりました。最初のピットインでアロンソはフロントタイヤ2本のみを交換し、バトンは4本交換しています。二人ともピットアウト後はペースが上がらず、アロンソはドライタイヤに変えるまでそのままでしたが、バトンの方は後半は競争力のあるタイムを刻んでいる所を見ると、コースが乾いていく状況に応じて、消耗が進んで接地面積が増えたタイヤの方が良かったという事になりそうです。一部メディアで報道された品質のバラツキというのはどうかと思いますが、他に考えられるとしたら内圧調整の失敗ぐらいでしょうか。
「タイヤを変えなければよかった」とレース後のアロンソのコメントにありましたが、元をたどれば、最初に1コーナーでコースアウトして4秒失ったところから流れが変わってしまい、パフォーマンスダウンを感じてタイヤ交換という判断をしてしまったようです。その後、ピット作業のミス等もあり、ドライタイヤに交換してからのアロンソ&ルノーの速さは見事でしたが、50歩100歩でした。
ただし、マシンとしてはフェラーリと対等な速さを取り戻していると感じたので、残り2戦もまだ分かりませんね^^
●ホンダ:とりあえず、得られるベストな結果を再び手にしたと思います。マクラーレンを終始圧倒し、ドライ・ウェット路面共にマシンも良く決まっていて、ドライバー二人とも難しいコンディションにうまく対応していました。バリチェロは元々雨が得意でしたが、バトンもハンガリーにつづいて雨が上手いドライバーと再認識しました。
●マクラーレン:ウェットコンディションということで、切れ味するどいマシンの長所がスポイルされた感じでした。トップチームながらミラーが脱落するあたりは、攻めたマシン作りの結果でしょうか^^;
●BMW:ますます実力発揮のこのチーム、やはり管理人の注目はクビカ(今シーズンはこの呼び名でいきます^^;)です。スタートはトラブルで下位に沈みましたが、序盤から順位を挽回し、マシン性能の差が出にくい状況でしっかり存在感を示していました。最初のピットインでドライタイヤに変更するギャンブルは見ていてワクワクしましたが、ドライパッチが半分以上見えていても、濡れた路面ではタイヤの作動温度域が合わなかったようで、全く話しにならない状況でした。一方、ハイドフェルドは残念な結果でした。(詳細は下記)
●ウィリアムズ:ウェバーが8位入賞し、ニコも久々にレースらしいレース?をしていました。今回はタイヤの勢力図もあり、結果はあまりよくなかったのですが、BS勢の中で2位躍進、状況によっては表彰台という期待さえ持てました。
●トヨタ:細身のリヤカウルやバージボード変更など、空力面でのバージョンアップを行ってきましたが、第1スティント後半のファステストラップを除いて目立つところはありませんでした。そろそろ、また誰かが更迭されるのでしょうか><。。
●スーパーアグリ:金曜フリー走行のモンタニーのタイムと、決勝の琢磨のレースペースは大変良いものでした。ウェットなのでドライバーのがんばりも大きいですが、マシンも少しづつ速さを身につけてきているようです。ただし、ギヤボックスのトラブルは、マシン構成要素の中でも問題解決に一番時間がかかる所なので、シーズン中の改善は難しいかもしれません。
左近のパフォーマンスについては、経験が少ないとはいえ、他のドライバーと比べるとどうしても見劣りしてしまいます。鈴鹿ではチーム内で一番を目指して欲しいです。
琢磨の失格については、ビデオを見る限り、最終ラップの第1コーナーで既にハイドフェルドが真後ろに迫っていました。その時点で琢磨のSA06の方がペースが速かったのかもしれませんが、周回遅れの義務として結果的に道を譲らなかった行為は罰せられて当然かもしれません。
また、ストレートエンドで本家ホンダのマシンをアシストするかのように、ハイドフェルドをブロックしたようにも見えてしまいます。しかし、ホンダという会社がそれを望んだり、ましてやアグリチームに指示をするという事は到底考えられません。ですので、疑わしいと思われる行為はしないことが一番です。
さて、次戦は今週末、鈴鹿ファイナルとなる日本GPです! チャンピオン争い、タイヤ戦争、日本チーム、日本人ドライバーには自然に期待が高まります。ラルフ、デラロサといった日本になじみのドライバーの活躍、そして難しい鈴鹿をサードドライバーを含めたルーキー達がどう攻略するのか・・・などなど、楽しみが盛りだくさんです^^
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| 2006年9月21日(木) |
| エンジン開発凍結について |
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エンジン開発の凍結の事ががよくわからなかったので、管理人が今回詳しく調べてみました。
FIAから9月18日にエンジン・ホモロゲーションその他についての声明が発表されました。詳細は以下の通り。原文はこちら。
FIAは本日、パリにおいて全てのF1チーム、一緒にF1に関係している製造者、そしてGPMAの代表者たちに会いました。会議は、以下の様に満場一致に達しました:
FIAは、2009年の導入のためにエネルギーの回生と再利用のためのレギュレーションの草案を準備する;
製造者は、車の推進をエンジンがアシストするために、廃熱と排気ガスを使うデバイスのためのレギュレーションの草案を準備する;
全てが新しいF1レギュレーションの目的は、モータースポーツの頂点としてのF1を維持し、以下の基準のうちの少なくとも1つを満たさなければならない: ショーの改善、効果的なコスト改善、安全性の改善、一般の社会に関連するテクノロジーの促進、そしてブランド認知を容易にする;
議論のためのワーキンググループの設立は、風洞,シミュレーター(テストリグ),シミュレーションの使用制限と、必要に応じて人員の数を制限することを意味する;
1チームにつきテストを30,000kmに制限している2008年の規則を、自発的な協定によって2007年にもあてはめる;
世界モータースポーツ会議の承認を前提として:
2008年のテクニカルレギュレーションの幾つかの詳細変更;
FIAが許可した2008年から2009年までの新しい空気力学的な規則の導入を延期するため、F1チームと協力して、新しい車体デザインを最適化すること。
フォーミュラワン委員会と世界モータースポーツ会議の承認を前提として:
2008年から有効なホモロゲーションされたエンジン規則を、2007年から適用する。ホモロゲーションされたエンジンは、最大19,000rpmにリチューニングすることを前提として、2006年の日本グランプリで使われたものとする。
リチューニングの完全な詳細は、遅くとも2006年12月15日までにFIAに提出され、最終的なエンジンは2007年3月1日までに届けられる。
18のレースが2007年に開かれる。
既に今年の3月に発表済みの2008年のスポーティング・レギュレーションでは、最後のページにエンジン・ホモロゲーションについての記載があり、当初は2006年6月1日をもってホモロゲートするとなっていました。
これが8月のFIAの発表では中国GPまで持ち越しとなり、今回は日本GPまでに訂正されました。
●なぜ、このようにコロコロ変わるのか?? これを理解するにはF1の背景にある政治的なやりとりを知る必要があるようです。
そもそもF1とは、レギュレーション以外に一般に公表されていない「コンコルド協定」というルールがあり、時々お目にかかる言葉ですが、その実体はよくわからないものに支配されていて、F1の全チームが協定に合意して成り立っています。(コンコルド協定については、F1解説でおなじみの小倉茂徳さんの記事(OCNより)を参照してください)
そして、ルール決定やレースの運営はFIA(世界自動車連盟:マックス・モズレー会長)が、商業面・興業面や開催国の選出などについてはFOM(フォーミュラワンマネジメント:バーニー・エクレストン会長)が実権を握っています。
一方、GPMA(グランプリマニュファクチャラーズ協会)は、FIAが統括する現行のF1フォーマットに苦言を呈する(文句を言う)ために組織された団体というか、場合によってはF1とは異なる新カテゴリーを作って「全員でF1辞めちゃうよ!」という武器を持って製造者たちが集まって出来た団体で、FIAも辞められては困るのでそれなりに発言力があります。当初はウィリアムズとトヨタが参加していましたが、現在はBMW,メルセデス,ホンダ,ルノーの4社のみとなり、実質的にはF1エンジンコンストラクターズ協会みたいな感じになっています。ちなみにフェラーリとフォード(コスワース)は加盟していません。尚、GPDA(グランプリドライバーズ協会)はF1ドライバー達が集まって出来た組織で、公式サイトのようなものは無いようですが、いざとなれば「俺たちは走らねえよ!」というストライキorボイコットという手段を隠し持っています。
もともとエンジン開発の凍結案は、FIAがコスト削減という大義名分から引っ張り出したものです。確かに、自動車メーカーが膨大な費用を投入し続け、投資に見合わないと判断してパタリと撤退されても困ります。
逆に自動車メーカー側としては、コスト削減そのものはウェルカムかもしれませんが、開発が凍結されるという事でテクノロジーへの挑戦が阻害される事、凍結された時点での性能差が今後しばらく続いてしまい現状のパフォーマンスに不安があるメーカーには不利・・・などが懸念されます。
そこでFIAとGPMAの両者が歩み寄りを見せた結果、凍結時期の延長、凍結期間は2年間、2009年から新テクノロジーの導入・・・などの決定が行われたと考えられます。当初5年と言われていた凍結期間も2年に減少し、F1へ新規参入をもくろむ他の自動車メーカーへの道も、2009年以降は開けたことになります。
●前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。具体的にどこまでエンジン開発が出来るのかを検証してみます。
現行のエンジン・レギュレーションでもかなりの部分で制約があります。
例えば、2400ccまでのバンク角90度V8の4ストローク自然吸気エンジン、バルブ数は4つまでで往復するキノコ弁のみ、ボア(シリンダー)径は98mmまで、シリンダーピッチは106.5mmで固定、クランクシャフト高さも実質的に固定、エンジン単体の最低重量と重心高さも限定、使用可能な材料についても細かく規定されています。
これに対し、ホモロゲート(承認)されたエンジンということになると、基本構造は変えられなくなります。
ここからは管理人の推測ですが、ホモロゲーションのためにエンジン本体、仕様書、図面またはデータ類をFIAに提供する必要があると考えられます。その結果、エンジンブロック本体、シリンダーヘッド(カムシャフト位置、バルブ挟み角、燃焼室の基本形状)、クランクシャフト(必然的にピストン&コンロッドの基本寸法)等は、材質を含めて原則として変更不可になるハズです。
ただし、「MAX19000回転とするためのリチューニングはOK」とあるので、2006年12月15日までに詳細を提出し、最終バージョンは2007年3月1日に確定となっています。現在20000回転近くまで回しているので当然の措置ですが、メーカー側に「リチューニングです」と言い張れる多少の逃げ道を残している感もあります。
さて、それ以降は何が変更できるのでしょうか? 過去に「年に数回はバージョンアップ可能」という記事もありましたが、今回の発表では定かではありません。ちょっと古いのですが、2006年3月のエンジンホモロゲーションに関するFIAのプレスリリースに参考になりそうなものがありました。
要約すると、この時点では凍結期間は5年間で、毎年1回のバージョンアップが認められていました。その内容は、ポート、燃焼室形状、バルブのサイズ・形状・角度、ピストンの頭部形状(ピストンの重量・ピストンリングの位置・圧縮高さは同じでなければならない)、カムシャフトの輪郭とバルブの作動、インテークマニホールド、インジェクターノズル(アクチュエーターではない)、点火プラグ、シリンダーヘッドの変更はこれらの変更に伴うものに限定する・・・・となっています。
つまり、これらはバージョンアップ行為なので、最新の決定事項には含まれないと考えられます。(点火プラグぐらい変えられると思いますので、後日補足説明があるかもしれません・・・)
したがって、ホモロゲートされたエンジンの変更可能ポイントは厳しく制限されると予想されます。メーカー側が提出する仕様書・図面やデータなどは、出来る限り情報を少なくしたいものです。そうすれば、ちょっとした寸法変更とか材質変更とか・・・抜け道がありそうです。
最後に今後の展開と、来シーズンのエンジン勢力図、そしてF1の未来予想図について・・・・。
上記の発表でエンジンホモロゲーションについては落ち着きそうですが、「コンコルド協定」では猶予期間が2年以内のレギュレーション変更は全チームの合意が必要となっているハズなので、まだ少し揉める可能性もあります。「フォーミュラワン委員会と世界モータースポーツ会議の承認を前提として:」という一文がそれです。新規参入予定のプロドライブなどから、有利なエンジン契約条件を引き出すために「駄々をこねる」ことも考えられます。
来シーズンのエンジンについては、ここまでの結果を見る限り、フェラーリとルノーが信頼性の面で一歩進んでいると思われます。また、メルセデスやコスワースのように最高回転数でパワーを出しているエンジンには不利と言えそうです。同時に、エンジンだけを提供している自動車メーカーとしては、エンジン性能の均一化によりF1へ参戦すること自体のメリットが薄れてくるので、撤退やチーム買収という動きが現実味を帯びてくると思われます。
F1の将来のレギュレーションについては、FIAとGPMAがそれぞれワーキンググループを作って検討することになりました。空力面での変てこな2分割ウイングや、ダウンフォースの総量規制はとりあえず白紙に戻りそうです。
エネルギー回生については、個人的にはブレーキを利用したホイールインモーターによるエネルギー回収と、2輪駆動にこだわらないパワーアシストなども良いのでは・・・と思います。
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| 2006年9月16日(土) |
| F1GPニュース#10からのネタ帳 |
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※今回はイタリアGPの特集ですが、ミハエルの引退についての話題が多かったですね^^ 川井さんのコメントはいつもより毒舌でした。
まず、ミハエル本人が引退を決めたアメリカGPで何があったのか?という件については、ポールポジションでありながら、スタートでマッサに先を越されたことにある。同じマシン、同じラウンチシステムを使いながら、ドライバー自身のリアクションタイムの差による結果であったので、衰えを感じ取ったのかもしれない。「ピークを過ぎた」「年をとった」と他人に言われる前に、自身で引退を判断したものと考えられる。
チーム側のフェラーリも、昨年末からライコネン獲得に動き出していた。フェラーリとしても、いつまでもミハエル一人には頼れないので、当然の選択かもしれない。いままでのアーバイン・バリチェロ・マッサらは悪く言えば「格下」の相手だったが、ライコネンとなれば勝てない相手ではないが間違いなくガチンコ勝負となるので、ミハエルも考えるところがあったかも。
ミハエルの本当の強さは、ドライバーとしての速さだけでなく、プロストですら成し得なかった勝てるチーム作りをできるリーダーシップである。ジャン・ドッドが加入し、ロス・ブラウンが加入して、速いマシンを開発することができた。
現在の若いドライバーは速さはあるが、人情味のみたいな部分はドライなので、ミハエルのようにチームを引っ張ることはできないだろう。
イタリアGPについて・・・。今回、両陣営ともタイヤは良かった。
Q3でアロンソの行為に対して出されたフェラーリの抗議は許せない。故意ではないので本当は「シロ」。証拠として提出されたフェラーリのデータには、マッサがパラボリカでリフトオフしているが、単に突っ込みすぎが原因で、空力的な影響によるものではない。日曜日のルノーの緊急会見で「チャンピオンシップが操作されている」との発言まで飛び出した。
尚、今回の反省から、各チームで「次からは故意にやったものを除き、あのような抗議を持ち込むのはやめよう」という動きがある。「FIAのチャーリー・ホワイティングの判断にまかせよう」ということ。
決勝は、ミハエルの引退を匂わせる動きがいくつかあった。
●フェラーリ:ミハエルの戦略はいつもとちょっと違っていた。第一スティントがマッサよりも短いのもめずらしく、かなり弱気な戦略だった。今回はレース後に引退会見を予定しており、間違いなくトップをとる必要があった。トルコGPでのチームメイトに負けるような二の舞は避けたかった。
●マクラーレン:来季からフェラーリドライバーとなるライコネンは、いろいろ考えながら走っていたハズ。第一スティントより第二スティントの方がペースが遅いのはおかしいし、ミハエルとの差がコンスタントだったのもおかしい。
●BMW:このマシンはレスダウンフォースに相性が良い。クビカはアロンソがエンジンブローしたときは早めにブレーキングすることができた。クビカのドライビングスタイルは独特で、知らないサーキットを覚えるのが速いドライバー。
●ルノー:Q3でのアロンソのタイヤバーストはトレッド面に穴が空いていた。アロンソのエンジンは最新のスペックDだったが、ピストンが原因で壊れた。しかし、言われているように「5位スタートだったら壊れなかった」とか、通常よりエンジン回転のレンジを上げていたという事はない。
●スーパーアグリ:琢磨はスペアカーでピットスタートだった。Q1での左近のタイヤバーストはインサイドショルダーにカットが原因。
※チーム情報は今回少なかったです^^;
ミハエルの引退が確定し、来季のトップチームの体制について・・・・。
●フェラーリ:はライコネンが加入するが、性格的にミハエルのようなリーダーシップがとれるかどうかは疑問。しかし、同じようにする必要もないかもしれない。ライコネンが自身のモチベーションを維持するために、チーム移籍は良いこと。
●マクラーレン:アロンソがどう変わるかはよく分からないが、マクラーレンは元々ドライバー色に染まるようなチームではないので、リーダーシップを発揮する必要もない。チームメイトの発表については、テストで貢献しているパフェットもないがしろに出来ないので決定できずにいる。
●ルノー:なぜフィジケラキープなのかわからない。チーム内では既にコバライネンの方が評価が高い。ただし、コバライネンは強いて言えば一発の速さに欠ける。ピケjrのテストドライバー契約は、今年のGP2のシーズン途中から彼のルノーエンジンがよく回りだしたことからなんとなく予想できた。
その他、早くF1で見たい若手ドライバーはハミルトン、ベッテルら。逆にパドック・ジャーナリストの評で「いらないドライバー」は、ホンダのひげづらじゃない人、フィジケラ、オトウト・・・。
最後にラスト3戦について。シーズン中盤はアロンソ以外のチャンピオンはあり得ないと思ったが、現時点ではマスダンパー問題もあり、フェラーリ有利に動いている。過去6戦でアロンソの優勝はなく、1戦あたりの獲得ポイントも平均4点にすぎない。ミハエルのチャンピオンは間違いないが、上海との相性は良くない。
※次回のF1GPニュースは10/5〜10/7の毎晩7:30、鈴鹿特設スタジオより3夜連続で放送。
当日のみ有効なFAX番号は059−370−4555
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| 2006年9月12日(火) |
| F1第15戦イタリアGP(フジテレビ721) |
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モンツァでの高速バトルは、アロンソ&ルノーのエンジンブローという予想外の結果に終わりました。これにより、引退を表明したミハエル&フェラーリの逆転チャンピオンが見えてきましたね・・・。
金曜フリー走行の話題は、BMW&ベッテルの相変わらずの速さと、ホンダ&デビッドソンの2回のエンジンブローでした。BMWチーム&マシンは以前から一発の速さはありましたが、ビルヌーブ更迭によるドライバー交代が行われてからチームの士気を含め、全てが良い方向に向かっている気がします。ホンダが2007年型エンジンを早期投入することには期待と不安がありましたが、残念ながら悪い方向にいってしまったようです。ちなみにFP1が2007年型、FP2は2006年型エンジンがそれぞれブローしたとのこと。
土曜日フリー走行の解説は久しぶりに津川氏が登場でした。スーパーアグリSA06Bがフロントバルクヘッドから総チェンジしてゼロキール風にしたこと、山本左近は運転力はあるがGP2には同レベルのドライバーがたくさんいるのでまだまだ努力が必要なこと、マスダンパーが「空中に浮遊する重り」で重さとスプリングの減衰力でタイヤ自体の跳ねを押さえる効果があること、FIAのエンジン開発凍結はコストダウンに対する大義名分であること、各チーム間でスタッフが異動していてBMWザウバーの本拠地スイスに実践経験豊かな人材が補強されていること・・・などはかなり参考になりました。
予選はサーキットの特殊性から、いつもよりマシンのタイム差が少なく接近戦が繰り広げられました。決勝での燃料搭載量を考えて逆算しても、マッサ&フェラーリが楽々とフロントローに並べるほどBS勢の優位性はなく、フリー走行ではあまり目立たなかったライコネン&マクラーレン&ミシュランの速さがミハエルを上回りました。ハイドフェルド&BMWは重めの燃料ながらソフトタイヤの威力でトップとほとんど差のないタイムを出していて、近いうちにポールポジションの可能性も見えてきました。
アロンソが走路妨害のペナルティをとられた件については、マシンへの物理的な影響はプラスマイナスゼロだと思うのですが、ドライバーの精神的な部分で確かにあったと思います。しかし、セッション残り時間との関係で譲れない理由、タイヤトラブルによる予定外の作業などを加味すれば、コース外でチャンピオンシップの行方を左右するような抗議を出したフェラーリチームと、ミハエルの援護などと正当化して予選タイムの遅さを言い訳にしているマッサにはブーイングです。抗議を出されたFIA側の審議員は、それを却下するほどの温情も裁量もなく、あの様な判断をせざるを得なかったのでしょう。
決勝レースはQ1進出組からも1ストップと2ストップ作戦に分かれる面白い展開となり、戦略の違いによるマシン性能差でオーバーテイクもかなり見られました。また、事前に予想されていた1コーナーの混乱もなく、クリーンなスタートとなりました。
●フェラーリ:これまでのマシン&BSタイヤのアドバンテージが今回ほとんど無かったことは驚きでしたが、ミハエルは予選・決勝ともミスを最小限にとどめ、何とかライコネンとの接近戦をものにしました。タイヤはミディアムコンパウンドで、トヨタやウイリアムズとはリヤタイヤの構造が異なるとのことでした。
マッサは今回、接近バトルでその弱さを露呈しました。良いマシンでチームメイトがミスした時は勝てるかもしれませんが、あまり性能差がない時はライバルにスキをつつかれ下位に沈んでしまいます。津川氏によれば、マッサはアロンソに速さで対向できるが、「体力」がいまひとつ・・・とのこと。アロンソのエンジンブローによる緊急回避でタイヤにダメージを与えてしまった事は責められませんし、クビカのように目の前で発生すれば対処できたかもしれません・・・が、真のトップレベルであればフルロックはいただけませんよね。
●マクラーレン:ライコネン、あと一歩でした。ミハエルとのマシン性能差はほとんどなかったと言えます。改善してきたと言われるスタートも完璧で、レース中の安定度も申し分なく、わずかな戦略面での違いが結果を左右しました。
それに対しデラロサについては、ここまでのようにライコネンと同等という訳にはいきませんでした。もともと、ライコネンはよりローダウンフォースでタイムを稼げるのと、接近戦でダウンフォースが抜けても何とかオーバーテイクまでこぎつけるという不思議なドライバーであり、フェラーリと同様にチームメイト間で明暗がくっきりと分かれました。
タイヤについては詳細不明ですが、1ストップではもたないコンパウンドという事でしたので、ソフト目を選択した模様。尚、ライコネンのレース中のエンジン回転は19600回転まで使用していました。
●BMW:高速サーキットという特殊な性格もあるかもしれませんが、今回はウィークエンドを通じて非常に好調でした。ソフトタイヤで予選タイムを稼いだハイドフェルドに対し、決勝を睨んでハードタイヤを選択したクビカは力強いレースを展開しました。何度となくマッサ&フェラーリの仕掛けを封じ込めましたし、実質的にアロンソにはチームの総合力の差に前に出られましたが、とにかくミスもなく今後も期待させられるドライバーです。
●ルノー:アロンソの予選でのタイヤトラブルは残念でした。あそこから歯車が狂ってしまいましたね。それでも、完全でないマシンでのタイムアタックや、レースでの後方グリッドからの追い上げなど、逆境での強さを充分見せてくれました。アロンソは今回ニューエンジンで幾つか新しいパーツを組み込んできたものでしたが、無理が響いたのか何年ぶりかの完全なエンジンブローで姿を消しました。尚、エンジン回転についてはFP3で18200回転、Q2で19500回転ほど回していたことが確認できました。
タイヤに関しては、他のミシュラン勢に対してやや堅めのコンパウンドを選ばざるを得ない状況だったようで、予選アタックではセクター1のタイヤ温度が足りずに苦労したようです。実際に2周目の方がセクター1だけは速いというケースが何度かありました。
ここ数戦、マスダンパーを禁止されてから速さをフェラーリとマクラーレンに奪われている感があり、トラクション重視の重量配分でデザインされたマシンへの影響は予想以上に大きいようです。また、BMWの台頭もあってアロンソのチャンピオン防衛はますます苦しくなってきたと思います。フィジケラの方は1ストップ作戦を実施しましたが、ややパフォーマンスに不満の残る4位入賞でした。
●ホンダ:金曜日のエンジンブローは痛かったですね。中国GPまでに07スペックを早期投入するという作戦の第一段階は明らかに失敗です。また、2基目の現行エンジンもブローしたため、原因を追及しグリッド降格ペナルティを避けるためにバトンとバリチェロは走行を控えました。このため、セッティングを思うように煮詰める時間が足りず、実力を100%出し切ることが出来なかったようです。
しかしながら、ホンダがチャレンジャーとしてリスクを背負ってトライしているのは理解できますし、不利な状況下から2台ともQ1進出を果たし、決勝でバリチェロ:1ストップとバトン:2ストップという作戦を分けて2台とも上位入賞したことは、中本イズムが浸透してきたというか、チームの底上げが出来ていると感じられます。尚、06スペックのエンジンブローについて、詳細は不明ですが原因が判明しているので、決勝で使用したトルコGP仕様には問題なしとのことでした。
●トヨタ:いろいろエアロをいじってきたり、ローダウンフォース向きのマシンなどと期待を持たせましたが、ミシュラン勢の台頭もあり今回は不発に終わりました。トゥルーリは1ストップ作戦でそこそこ健闘していましたが、根本的に速さが足りません。ラルフの方は体調不良もあり、いいとこなしです。ここ数戦はBSタイヤのパフォーマンスアップで相対的にマシン性能が良くなったように錯覚しがちですが、少なくともこの高速サーキットでは目立った活躍はできませんでした。尚、エンジン回転はQ2、レース中とも19000回転でした。
●ウィリアムズ:事前のテストでは好調を伝えられましたが、実際にはウェバーがQ1落ちするなど散々でした。中古タイヤと新品タイヤのタイム差がほとんどなかったのも驚きでした。ニコの方はまずまずの位置からレースをしていましたが、トラブルで早々に姿を消しました。
●レッドブル:このサーキットは向いていないのか、最初から諦めムードでした。レースでは皮肉にもセカンドチームと良いバトルでしたね。
●トロロッソ:スピードは驚くほどの速さはありませんが、いつも良いレースをしています。最近はリウッツィよりも調子がよさそうです。
●ミッドランド:スパイカーへの買収が決定しましたね。タイヤはソフトを選択したそうです。こちらはアルバースがまずまずが、モンテイロはスーパーアグリを意識してか、最近はバタバタしすぎて満足な結果が得られません。
●スーパーアグリ:結果的に決勝リザルトでミッドランドを上回りましたが、どちらもトラブルを抱えていたようで正当な評価は下せません。SA06になって明らかに速さが増しましたが、まだトラブルが多すぎてまともに走れないというのが現状です。チームの置かれている状況から判断して、仕方のないことなのかもしれませんが、これだけはテストや実戦をこなして経験を積んでいかないと解決できないものでしょう。
その中で、金曜日のモンタニーのパフォーマンスは光りましたね。マシンを速く走らせる能力は琢磨に勝るとも劣らないと感じます。左近については、新品タイヤのアタックについてはまずまずのタイムですが、走りはじめからいきなり速いというイメージではありません。この辺は経験豊かなドライバー達と比べるのは可哀想ですが、トラブルが多くて走り込めないの事もそれに拍車をかけています。彼には少なくともコースを知っている鈴鹿での活躍に期待です。
次戦は10月1日中国GP、上海インターナショナルサーキットですね! アロンソとミハエルのチャンピオン争いも気になりますが、大きな話題としてエンジンのホモロゲーションが実施されるということが上げられます。ホンダが再び2007型エンジンを投入するつもりなら、グリッド降格のペナルティを受ける必要があります。1台だけ導入という作戦も考えられます。
エンジン開発の凍結については、何が許されてどうやって管理するかなどの詳細情報に不明な点が多いのですが、現時点でハッキリ決まっていることは、1:中国GP終了時点(または2レース目に継続する場合は日本GP終了時点)で封印すること、2:2008年シーズンからそのエンジンを使用すること、3:そしてそれを2007年シーズンから導入できるように調整中ということの3点です。
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| 2006年9月3日(日) |
| F1GPニュース#9(フジテレビ721)からのネタ帳 |
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今回はトルコGPと次戦モンツァの展望でした。
●フェラーリ:フリー走行3を終えた時点では、ミハエルのポールは確実として、マッサがアロンソを押さえてフロントローを独占できるかが焦点だと思われた。そのため、ミハエルのQ2の速さはほぼ空タンクで出したタイムだったが、マッサはQ3の燃料量を搭載したマシンパッケージでQ2を走らせた可能性もある。Q2のミハエルの速さからライバルに対して相当のマージンがあると判断され、決勝の第一スティントは長めの戦略だったと考えられる。(マッサの15周に対し、ミハエル18周)
予選でマッサがポールだとしても、スティントの長さの違いでミハエルとの順位が逆転する戦略だったが、セーフティーカー導入ですべて狂ってしまった。ここでのマッサは燃料がもう無いのでピットに入らなければならなかったし、ミハエルもステイアウトは大幅なロスになることは分かっていた。
結果論からすると、昨年のルノーの様にレース序盤で順位を入れ替えるべきだったが、ミハエルは順位交換が容易なほどマッサについていくことができなかった。(7周目で3.4秒差)
セーフティーカースタンバイからセーフティーカーディプロイド(導入)まで時間があったので、そこで入れ替えることも出来たかもしれない。
ミハエルのピットタイムはマッサより11秒余計にかかったが、インラップでもマッサが1秒ほど遅くなったのも痛い。
第二スティントのミハエルは新品タイヤを装着したが、ブリスターに悩まされてタイムが伸びなかった。ミハエルは28周目の8コーナーでのオーバーランにより4.2秒ほど失ったが、アロンソより4周分多く燃料を積んでいたことを考えると、これがなければ2ストップ目で逆転できた可能性が高いし、フェラーリ側もマシン・タイヤパッケージには自信を持っていたが、うまくいかなかった。
Q3でのタイムアタック失敗や、前回ハンガリーGPでのタイヤ交換の判断など、最近はフェラーリというよりもミハエルのミスが目立ち、冷静な判断が出来なくなっている。そろそろ(引退の)潮時ではないか・・・。片山右京いわく、「ミハエル終わっちゃったね」とのこと。
マッサは67戦目で初優勝。アロンソがミハエルを押さえきれないとチームオーダーが出る可能性があった。
BSの元社長いわく、「素直に喜べない結果」
●ルノー:マスダンパー禁止に合わせて、重いノーズ準備してきた。
予選の戦略は「フェラーリは速く、おそらくフロントローは無理」と考えた。アロンソはチャンピオンシップポイントでのダメージを最小限にとどめるために、3位は絶対確保しなければならない。(できれば2位8点をとりたい)
そのため、当然ながら他のミシュランユーザーに割り込まれないように燃料は軽め(短めの第一スティント)の戦略だった。
結果的に今回は勝ちに等しい2位だった。
●ホンダ:空力パッケージはハンガリーGPとほぼ同じ。ダウンフォースをつけないと速く安定したペースで走れない。第3セクターが遅いのは仕方がない。フェラーリとルノーがお互いの最高速を合わせ込んできたのに対し、別次元で自分たちのセッティングを実施した。
グリッドについて、バトンいわく「スタートはラバーの乗ったアウト有利、1コーナーはイン有利」。
●マクラーレン:第一スティント長めの作戦でスタートの混乱に巻き込まれる。グリッド後方はこのような不確定要素が多くなる。ライコネンはクラッシュの影響でモンツァテストを欠席。
●トヨタ:ラルフのエンジン交換、フリー走行2終了後のエンジンチェック(オイルチェック?)で不具合が見つかったため、念のため交換。BSタイヤはラルフのみがソフト側を選択。
●BMW:クビカはミシュランソフトを選択。サードドライバーのベッテルは、頭の良いドライバー。2004年のフォーミュラBMWで20戦18勝。昨年のマカオ、初出場での3位も評価できる。。BMWのおかかえドライバーだが、レッドブルの支援ドライバーでもある。
●スーパーアグリ:SA06Bは金曜日が実質的なシェイクダウン。金曜日にモンタニー、土曜日に琢磨が走らせたが、車体側のトラブルもあり満足に走れず。
次戦のイタリアGP(モンツァ)の展望について。
フェラーリはダウンフォースがでているのにストレートも伸びる。残り4戦、モンツァはフェラーリ有利で、中国と日本はルノーと同等と思われる。
このところミスの目立つミハエルに対して、アロンソはミスらしいミスがないので、12ポイント差は厳しいか?
ホンダはダウンフォースをつけないと走らないマシンなので厳しいが、ブレーキングのスタビリティはある。ホンダは2007年仕様のエンジンを導入する予定。もちろん中国GP終了時点でのエンジン開発フリーズを見越して。
日本勢ではトヨタの方がレスダウンフォースでも良いので期待できる。
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| 2006年8月28日(月) |
| F1第14戦トルコGP(フジテレビ721) |
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アロンソは少ないチャンスをモノにしました。ミハエルは自らのミスが発端で、ポイント差を4つ減らせる見込みが2つに広がってしまいましたね!
●フェラーリ:フリー走行から楽勝ムードで、中古タイヤでQ1だけでなくQ2もクリアできるのでは・・・そんな冗談まで持ち上がる程。とにかく、フェラーリとBSがこのレースを支配するのは間違いなさそうな勢いでしたが、Q3(最終予選)が始まると、最初のアタックでミハエルが1コーナーをオーバーラン。ここから歯車が狂い始め、無難にまとめた2回目のアタックではフロントローを獲得したものの、ポールはチームメイトに奪われました。それでもレースでの燃料搭載量の差によるピットタイミングでトップになれるというシナリオは、予期せぬセーフティーカー導入により崩れました。この時、チームがとれる作戦はいくつかありましたが、同時ピットインが最も効率の良いやり方だったと思います。ただ、モナコのようにセーフティーカー導入時に、同一チームが2台同時にピット作業できるように想定し、あらかじめ準備を指示したチームスタッフはいなかったと言うことです。(今後は各チームが準備してくるでしょう)。
Q2で見せた驚速タイムの割には、その後も何度かコースアウトする場面もあり、レースでのセットアップとピット戦略をちょっとだけ外してしまったスキを、セーフティーカーにより大きくこじ開けられ、アロンソに持って行かれたという感じです。
マッサの方は、ドイツに続き良い仕事をしました。(ハンガリーはダメでしたが)。エースドライバーがミスした時にチームメイトが勝てるというのは、いくらマシンが良いとは言え簡単な事ではありません。ただ、Q2までのフェラーリ有利な状況の中で、Q3でルノーやマクラーレンより前に来るために、ミハエルよりどれだけ燃料を減らしたか・・・というのは興味があるところです。逆に言えば、ミハエルはコンサバな戦略を採らなくても勝てたかもしれませんよね^^;
●ルノー:まず、マス・ダンパーの禁止が確定になりました。解説の森脇さんによると、マスダンパーの重量は10kgもあり、1周のラップタイムで0.3秒ほどのメリットがあるとのことです。こういった具体的な数字を聞くと、ルノーのここ数戦の不振も説明がつきそうです。
しかし、予選でのタイムを見る限り、この3週間のインターバルでチームはいくらかポテンシャルアップを果たしたようです。少なくとも同じミシュランユーザーの中では一番に返り咲いたと言えます。
また、アロンソはミハエルの不運に乗じて前に出ることに成功し、レース後半でのペースも、フェラーリにはやや見劣りしますが戦えるレベルをキープし続け、最後までフェアなレースでそのポジションを死守しました。尚、今回採用したリヤウイングは、台形型のラインを持つ低ダウンフォースタイプでしたが、通常の「への字」型ウイングだと結果がまた違ったかもしれません。とにかく、今できることをやって、取るべくしてとった勝利に等しい2位ですね!
●ホンダ:ルノーとは対照的に、でっかいリヤウイングでした。ストレートエンドもフェラーリやルノーに比べて10キロも遅いものです。ですが、過去のレースを見る限り、このスタイルの方が結果(あるいはパフォーマンス)が良いというのがチームも分かっており、こちらも現状のベストを準備して、しっかり結果を残したと言えそうです。ウイングに頼らないダウンフォースアップというのは、言うのは簡単ですが開発は大変なので、基本コンセプトから見直さないと難しいでしょう。ただ、少なくとも何が足りないかを見つけたという事は、来年のマシンづくりには朗報です。そもそも、今年のマシンはエンジンのパワーダウンをドラッグ低減でおぎなうというコンセプトでしたから・・・^^;
ちなみに今回の放送で、バトンのマシンのエンジン回転数が出ましたが、意外にも予選で19000回転どまりでした。ウイリアムズ・コスワースが20000回転、ルノーが19800回転近く回していたのと比べると見劣りしますが、これも中本イズムなのか、現状をしっかり把握しているのかもしれません。また、レース中にバリチェロが無線で使うように指示された「オーバーテイクボタン」も、回転アップではなく空燃比の調整のみでした。尚、事前に中本氏が言っていた「二つのおおだま投入」はよくわかりませんでした^^;
●マクラーレン:ライコネンの昨年の圧勝、ここ2戦のポールポジションという勢いからすると、今回はちょっとパフォーマンス不足でしょうか。フリー走行での滑り出しは悪くなかったのですが、予選でデラロサが渋滞にはまってQ2で脱落し、ライコネンも重めのコンサバ戦略が災いしてスタートでもらい事故で終わりした。デラロサはフューエルエフェクトがやや大きいとされるこのイスタンブールで、唯一のワンストップ作戦を敢行し、5位入賞は評価できるかもしれません。
●トヨタ:フロントウイングを変えてきましたね!ラルフはまあまあの感触で、トゥルーリはアンダーステアに苦しんだようですが・・・。形状を見る限り、絶対的なダウンフォースは減る代わりに、ライドハイト変化に優しそうなデザインです。
BSタイヤについて、他のチームがハードを選んだのに対し、ラルフだけがソフトを選択したそうです。その効果かどうか、ラルフはスタート直後のアクシデントから追い上げて、変則的な実質ワンストップ作戦で7位フィニッシュでした。
●ウイリアムズ:ここのところパフォーマンスがさっぱりです。近代のドライバーズサーキットということで、ウェバーがQ1進出を果たしましたが、レースではあちこちで抜かれてしまいました。ロズベルグもスタートの混乱とセーフティーカー導入で一時的に5位まで上がりましたが、冷却水の漏れでリタイヤでした。
●BMW:金曜日のフリー走行の話題は、新顔のサードドライバーであるベッテルに集中しました。解説陣によると、プログラム通りに秒単位でタイムを刻むことができる新人類(古い表現^^;)のようです。
一発のタイムは良かったようですが、レース序盤では調子の良かったクビカは、タイヤ交換後にグレイニングに悩まされて大幅にペースダウンでした。ハイドフェルドの方も、絶好のスタートながらフィジケラのスピンに巻き込まれ、その影響でまともに走れませんでした。
●スーパーアグリ:SA06のBタイプが投入されました。ゼロキールになるという噂?もありましたが、外観上は(少なくとも写真では)見分けがつかないようです。具体的には、フロントホイールが12インチ幅から12.75インチ幅のものを装着出来るようになり、ターンイン時の挙動が良くなったらしいです。いつものように今回が実質的なシェイクダウンで、金曜日はサードドライバーのモンタニーだけが装着して走行しました。モンタニー談では「ちょっとナーバス」だそうです。また、パワーステアリングは従来タイプのチューン版で、アシスト量にやや不安がありそうです。
土曜日からは琢磨がBタイプに変更して走りました。週末を通じて、ハイロドリックのトラブルや、その他車体のトラブルで充分な走り込みができなかったのと、Bタイプのサスペンションセットアップの方向性を見失ってしまい、結果的に大きな効果を引き出すには至りません。
左近の方は、最初からSA06のスタンダードでした。今回はフリー走行1から徐々にタイムを上げていき、予選までにはまずまずのタイムを刻んでいました。
さて、次戦イタリアGPは高速サーキットのモンツァです! 小さなリヤウイングや、細かなウイングレット類が排除されたスムーズなボディワークが楽しみです^^ ホイールカバーも大流行するかもしれません・・・(あくまでもブレーキ冷却用ですが)
ホンダはどうやら2007年型エンジンを前倒しで投入するようです。もちろん中国GPでのエンジン開発凍結を睨んでの動きですので、過大な期待はしないほうが良さそうです。尚、8/29〜31まで当地のモンツァサーキットで合同テストが実施されます。
※お詫び1:フリー走行1のラスト5分間でライブタイミングが落ちました。一番肝心なところが「ND」(no_data)になっておりますが、ご了承ください。
※お詫び2:「SA06は何秒速くなったのか?」をトルコGP終了時に検証予定でしたが、延期します^^; 尚、イタリアGPは特殊な高速サーキットで比較しづらいので、中国GP終了時まで引っ張ります。ご了承ください。
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| 2006年8月18日(金) |
| エンジンマイレッジを計算しました!(訂正版) |
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第16戦の中国グランプリにおいて、エンジン開発が凍結される・・・とのことですが、エンジンのパワーだけでなく、信頼性が気になるところです。
そこで、管理人は第13戦ハンガリーGP終了時点でのドライバー別のエンジン走行距離数を算出してみました〜。
算出方法は、ラップ数Xサーキットの1周距離です。2レース1エンジンというレギュレーションに沿って、13戦をトラブルによるエンジン交換なしに順調にこなすと、7基目の1レース目ということになります。(エンジンカウント数で6.5とする)
平均(AVE)は、合計の距離数をエンジンカウント数で割ったものです。ベストは2レースで走行した距離で最も長いものです。
トラブルは、レギュレーションに沿わないエンジン交換(グリッド10番降格)と、決勝レースでのリタイヤ原因を足したものです。
パーセンテージは、エンジン基数をトラブル数で割ったものです。
尚、ドライバー交代があったマシンは、レギュレーションに沿ってエンジンを2レース継続使用したと仮定しています。また、1レース目のリタイヤ原因がエンジントラブルでなく、その時の走行距離数が300kmに満たない場合は、エンジンを継続使用すると仮定しました。
FIAの車検レポート(Scrutineering Reports)にエンジン交換が全て記載されていたので、訂正です^^;
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| No |
Driver |
Team |
Engine |
count |
Mileage(km) |
Engine
Trouble |
| total |
Ave |
Max |
| 1 |
F. Alonso |
Renault |
Renault |
7.0 |
7126.9 |
1018.1 |
1145.0 |
0 |
| 2 |
G. Fisichella |
Renault |
Renault |
7.0 |
6710.9 |
958.7 |
1149.7 |
0 |
| 3 |
K. Raikkonen |
McLaren |
Mercedes |
6.5 |
5839.1 |
898.3 |
1118.4 |
0 |
| 4 |
de la Rosa/Montoya |
McLaren |
Mercedes |
7.0 |
5627.8 |
804.0 |
1133.1 |
1 |
| 5 |
M. Schumacher |
Ferrari |
Ferrari |
7.5 |
7044.0 |
939.2 |
1157.2 |
2 |
| 6 |
F. Massa |
Ferrari |
Ferrari |
8.5 |
6912.8 |
813.3 |
1186.8 |
3 |
| 7 |
R. Schumacher |
Toyota |
Toyota |
8.5 |
6943.9 |
816.9 |
1168.0 |
2 |
| 8 |
J. Trulli |
Toyota |
Toyota |
8.0 |
6726.1 |
840.8 |
1279.4 |
2 |
| 9 |
M. Webber |
Williams |
Cosworth |
7.5 |
4703.5 |
627.1 |
818.3 |
2 |
| 10 |
N. Rosberg |
Williams |
Cosworth |
8.5 |
5008.4 |
589.2 |
934.4 |
4 |
| 11 |
R. Barrichello |
Honda |
Honda |
7.5 |
6706.6 |
894.2 |
1224.2 |
3 |
| 12 |
J. Button |
Honda |
Honda |
8.5 |
6539.5 |
769.4 |
1172.1 |
3 |
| 14 |
D. Coulthard |
Red Bull |
Ferrari |
7.5 |
6052.9 |
807.0 |
1100.3 |
2 |
| 15 |
C. Klien |
Red Bull |
Ferrari |
7.0 |
5227.9 |
746.8 |
1001.0 |
0 |
| 16 |
N. Hidfeld |
BMW |
BMW |
6.5 |
5946.8 |
914.9 |
1084.0 |
1 |
| 17 |
Kubika/Villeneuve |
BMW |
BMW |
9.5 |
6194.4 |
652.0 |
983.4 |
5 |
| 18 |
T. Monteiro |
Midland |
Toyota |
6.5 |
6408.4 |
985.9 |
1120.7 |
0 |
| 19 |
C. Albers |
Midland |
Toyota |
7.5 |
5786.1 |
771.5 |
1044.2 |
2 |
| 20 |
V. Liuzzi |
Toro Rosso |
Cosworth |
7.5 |
6601.8 |
880.2 |
1209.9 |
2 |
| 21 |
S. Speed |
Toro Rosso |
Cosworth |
6.5 |
6326.5 |
973.3 |
1149.9 |
1 |
| 22 |
T. Sato |
Super Aguri |
Honda |
7.5 |
6440.1 |
858.7 |
1205.6 |
0 |
| 23 |
Sakon/Montagny/Ide |
Super Aguri |
Honda |
9.0 |
5230.4 |
581.2 |
1075.4 |
1 |
※上記表の元となるエクセルデータはこちら。
まずトラブル数に注目すると、特筆すべきはルノーエンジンがノートラブルという事です! 対するフェラーリは第2戦マレーシアGPにてミハエルが1回、マッサは2回交換していますが、それ以降はありません。(※モナコの予選後に二人とも交換していました)
マクラーレンは意外にもエンジントラブルは少ないようです。トヨタは2回づつ、ホンダはやや多い3回づつ壊れています。
一番ひどいのはビルヌーブの9基中5回トラブルで、半分以上が寿命になるまえに壊れています。それに対し、チームメイトのハイドフェルドは1回だけトラブルがありましたが、エンジン使用数は最小の6.5でした。
スーパーアグリはモンタニーのカナダGPでのエンジンブロー以外はありませんでした。これも意外かも^^; トロロッソは、制限付きV10エンジンなんだからもっと信頼性が良いと思うのですが、リウッツィが予選後に「交換しておこう」作戦で回数が増えています。
続いてMax走行距離を見ると、ウイリアムズの2台が伸びていないのがわかります。これではいくら20000回転まで回っても、完熟走行がままなりませんね・・・。(これはノートラブルで2レースを走りきっていないことが原因とわかりました^^;)
マクラーレンはもっと少ないと思いましたが、案外距離を稼いでいましたし、エンジントラブルは2台合わせても1度きりでした。フェラーリよりも信頼性が高いのに驚きです!
最後に平均距離(AVE)です。レギュレーションにより、エンジントラブルが無くても1レース目にリタイヤすれば次戦はペナルティーなしでエンジン交換が可能でので、完走率が高いほど平均距離も伸びていきます。アロンソとミハエルが1000km台を達成していますが、それでいてチャンピオンシップを争っているのですから、速くて信頼性が高いと言えるでしょう。マクラーレンがエンジントラブルが少ない割に距離が少な目なのは、サーキットによってマイレッジ制限をかけている可能性もあります。(というより、2レース分をフルに走りきっていない回数が多いことが判明^^;)
ホンダとトヨタはエンジントラブルの回数が効いています><。琢磨はエンジントラブルは無いのですが、その他のトラブルで完走率が低く、エンジンを換える機会が多くなっています・・・。低いことが平均距離を押し下げています。
というわけで、管理人がちょっと心配していることは、「エンジン開発の凍結案」についてです。ロングライフでハイパワー、壊れないエンジンがあれば誰もが欲しがるところです。「開発しちゃだめ!」と言えば、確かにコストは削減されるでしょうが、自動車メーカーから見れば、F1に参戦するメリットが半減するのではないでしょうか?
ワークスでマシン全体を開発できるような体力があれば良いのですが、エンジンサプライヤーとして参戦するうま味は無くなるでしょう。また、このまま凍結された場合、あるメーカーがエンジンパワー面でのアドバンテージを保持し続けることになり、そうでない他のメーカーはそれを補うためにより高性能なマシンパッケージを開発しなければなりませんね・・・。
そもそも、エンジン開発をどうやって規制するのでしょうか??? 疑問です^^;
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