管理人のひとり言2008 管理人のひとりごと2007  管理人のひとりごと2006

ここではニュースや日常、TV観戦で感じた事などを、管理人の勝手な主観で日記風にカキコします^^;
管理人コメント 管理人の観戦コメント(感想)です^^
F1GPニュースからのネタ帳 川井さんやゲストの情報をメモってます。
F1に関するうんちく 管理人がその時々のテーマで勝手にコメントします^^;
HP作成にまつわる話 HP作成についての苦労話など・・・
2008年6月28日(土)
F1GPニュース#6からのネタ帳

今回はフランスGPの振り返りと、最新の日本GP情報がありました。ゲスト:なし

フリー走行3の結果では、ピケがトップタイム。これは事前のバルセロナテストも含めて予選アタックのシミュレーションを行ったため。ここまで予想外の低迷が続き、本人に自信を持たせる措置。

金曜フリー走行のロングランを見た時点で、フェラーリが「鉄板」だと思った。タレが少なく、他のマシンと違ってペースを維持できる。予選では燃料を積んだ状態でもソフトタイヤを使いこなせた。エアロ効率とメカニカルグリップを求められるサーキットでは強い。


コバライネンの予選ペナルティは厳しい措置。ここはショートラップなので仕方ないところもある。


アロンソの3番グリッド獲得、まだトップには追いつけないが、前方のクリアな部分で勝負するアグレッシブな戦略。

ウィリアムズはここではダメ。ダウンフォースはそこそこあるが、うまく使いこなせていない。

トヨタはエアロ効率の良いものに変えてきた。しかし、グロッグはQ3でソフト側タイヤをうまく使いこなせなかった。

BMWは低速コーナーが悪く、伸び悩んだ。

バリチェロはギヤボックスを交換して最後尾スタート。オイルの中から異物が見つかったため。

レース前半、アロンソがスタートで出遅れる。まだグリッド上が濡れてたため、バーンナウト後の設定を読み違えた可能性がある。

ライコネンのトラブル、パワーダウンして特に低速域が苦しくなった。コントロールライン上などのトラクションが必要になる部分でのスピードが低かった。
エキゾーストはラムダ?(排気温)センサーでつながっていた。オレンジボール旗が出されてもおかしくなかったが、オフィシャル側は小さく軽いものなので問題ないと判断した。

ピットでコバライネンがピケをパスした件、ピケはスピードリミッター解除スイッチと同じ黄色のニュートラルスイッチを押してしまった。


レース後半、トゥルーリは「弱点はストレートスピード」、「コバライネンを押さえるのに20年以上のレース経験を活かして守りきった」。スタートでは4番手キープでも良かった。アロンソは第1スティントが短いのでどのみち抜ける。しかし、前半にクビサやアロンソ、後半にコバライネンに猛追されて、スタート時にアロンソを抜いておけたのは良かった。コバライネンとのバトルは、イヤな所に押しやることでうまくブロックしていた。

ハミルトンのドライブスルーペナルティは、マクラーレン側の主張では「シケイン手前で抜いていた」とのことだが、あれが許されるのであれば、切り返しのあるシケインをショートカットして抜けば良いことになる。今回はラインにも戻れず、オーバースピードだった。もし、チームが審議中の連絡を受けたなら、順位を元に戻すこともできた。

BMWのクビサは、3位になったヤルノとほぼ同時に最初のピットインをしたが、第2スティントのヤルノのスティント長さを読み違えた。もっと多く積んでいれば前に出れた。

アロンソは当初3ストップの予定だった。スタートで前に出られたことで、2ストップに変更した。どのみち、ヤルノとコバのペースを考えると、3位表彰台は難しかった。

ウィリアムズの1ストップ作戦はダメ。しかし、正直言って他にやり様がなかった。基本的にクルマが遅く、ダウンフォースが使えていない。一貴のスタートはまずまずだったが、ペースは良くなかった。次のイギリスもエアロ的には似たようなサーキットで、その次のホッケンハイムも同様で苦しい。

ライコネンの次戦エンジンは、金曜日の午後まで交換を考えることができる。後ろとのペース差を見てから判断すればよい。マクラーレンとの差、後続勢とのギャップなど。シルバーストンは抜きやすいサーキットではなく、フューエルエフェクトも大きい。スティント長さを伸ばしても、1台を抜くのがやっと。

ホンダはイギリスに向けてアップデート中。ノーズがドロップした「アリ食い式」をテスト。他にも足回り等いろいろやっているが、ロスブラウンが慎重になっていてやらないことも。失うものは何もないという状況で、バンバン投入するという意見の中本氏とは対照的。開発スピードは遅くはない。


フランスGP終了時のコンストラクターズランキングと、川井チェックによるチームごとの順位づけ(トルコとフランスの流れを見て採点)

コンストラクター
rank
チーム名 川井
rank
コメント
1 フェラーリ 1
2 BMW 3
3 マクラーレン 2 フロントウイング下段に4エレメントを投入予定
6パドルのステアリングを唯一使用
4 レッドブル 4
5 トヨタ 4 フランスのセクター2だけを見ると2番手。
セクター3でもBMWより速い。
6 ウィリアムズ 7
7 ルノー 6
8 ホンダ 9
9 トロロッソ 8 新車投入の効果
10 フォースインディア 10

次戦シルバーストン、マクラーレンがよほどのアップデートをしてこない限り、フェラーリがブッチ切る可能性が高い。特にタイヤがマージナル(ぎりぎり)になるほど、フェラーリに有利。


●日本GP最新情報● ゲスト・・・富士スピードウェイ:高瀬氏

昨年の問題点の検証、及び改修ポイントの説明。

1コーナー外側のC席仮設スタンド、設置角度をアップ。3月に仮組みを行って視界を実証済み。

場内の「バス回し」、陥没部は砕石工事まで完了、今後は完全に丈夫なコンクリート舗装。
バス乗降場の足元のぬかるみ部は、今年は完全舗装化を実施。バス乗降場のトイレ設備を増設。

コース南側の通称「あしたか道路」、拡幅工事を実施。歩行路は4.5m→6m以上へ。バス路も3m→4.5mへ。

全体的に女子トイレの比率アップ。照明設備の常設化。場内スピーカの増設(観客誘導および情報伝達)。

雨宿りスペースとして、メインスタンド裏に4カ所のルーフ設置。各スタンドにも仮設テント設置。

ピット上のオーロラビジョン、1台→3台に増設し、メインスタンドの観客により見やすく。

スタンドへの横断幕や旗の設置、今年はOK。ただし、安全面や他の観客に迷惑が掛かるものは係員による撤去指示の可能性あり。

スピードカーシリーズ(2008−2009シーズン開幕戦)の開催がほぼ決定。

その他、詳しくは富士スピードウェイの公式サイトまで。

川井評・・・サーキットが観客フレンドリーになるのは歓迎。

次回放送は7月11日(金)夜9:00〜。

2008年6月27日(金)
2008F1第8戦フランスGP管理人コメント

マクラーレンのペナルティ、BMWの失速、そしてトゥルーリの笑顔の表彰台が印象的でした!

●フェラーリ●
今回は順当に行けば敵なしの速さでしたが、33周目すぎにライコネンにトラブルが発生し、マッサがトップを奪ってからは、2台ともペースを落としての安全運転でした。Gapチャートを見ると一目瞭然です。これはシリーズ序盤の速いけど信頼性に不安という状態にあてはまります。
排気管が壊れてリヤ周りに影響が出ながらも2位に入ったライコネンは幸運でしたが、調子がでないときはミスしたり、今回のようなケースではトラブルが出たりと流れが悪いです。尚、サイクル的には次戦も同じエンジンを使用予定のため、ジョーカーを使ってのエンジン交換が予想されます(ペナルティなし)。

●トヨタ●
フリー走行から好調でしたが、マクラーレン勢のペナルティ、BMWの失速のチャンスをついて、トゥルーリが殊勲の3位表彰台獲得しました。スタートでアロンソを出し抜いたのが大きく、中盤のクビサの攻勢、終盤の雨や再三に渡るコバライネンの猛追を退け、そして何としても表彰台を獲得しなければならないというプレッシャーにも打ち勝って、チャンスと持てる実力を十二分に発揮しての価値ある結果でした。
一方のグロックは、一発の速さはチームメイトと同等に仕上げてきたものの、レースではペースが上がらずに常に苦しいレース展開となりました。終始集団の先頭という走行でピットイン毎に順位を下げ、最後は入賞圏外まで落ちました。このあたりは、新人としてはかなりがんばっている方ですが、レースセッティングにはベテラン勢に一日の長があるという感じです。

●マクラーレン●
ハミルトンの10グリッド降格が決まっていたにもかかわらず、本人は「優勝を狙う」というコメントを出していたので、どんな勝機があるのか楽しみでしたが、何のことはない、ただのリップサービスでした。
結果から見ると、予選はやや軽めの燃料でポールを狙い、11番手スタートながら2ストップ作戦というものでしたが、アタック中のミスもあって13番手スタートとなりました。タイヤも本来はソフト>ハード>ハードという選択だったのではないでしょうか。しかし、オープニングラップのオーバーテイク時の振る舞いがペナルティを取られ、ドライブスルーによって作戦が台無しになります。実質的な最初のピットインを終えるとほとんど最後尾で、あとは雨が降るのを待つか、ソフトタイヤに賭けるか・・・といった淋しい戦略しかとれませんでした。
マシン自体はフリー走行までのスピードはそこそこで、速さ的には勝負になりそうでしたが、コバライネンの方もQ1での走路妨害ということで5番グリッド降格処分、それをふまえての作戦かどうか不明ですが、Q3でも重めの燃料を積んでスピードが足りずに、予選6位→グリッド10位という苦しい位置となりました。
タイヤ選択については、チームメイト間でまったく異なりました。ハミルトンは、予選でハード側アタックをメインにし、決勝ではソフト側を第1、第3スティントで選択しています。コバライネンの方は、他のチームと同様に、予選でソフト側、決勝がハード側メインという戦略をとりましたが、レースペースとしてはコバライネンの方がパフォーマンスが上だったのは偶然では無いはずです。

●BMW●
かなり遅かったですね! フリー走行では真のスピードは判断しかねますが、予選Q2でトヨタやルノー、レッドブルにまで食われるとは予想すらしませんでした。ハード側タイヤで連続ラップを行ったハイドフェルドは、あわやQ1落ちというこれまでで最大の危機も経験しました。クビサでさえQ2では10位というギリギリ通過でした。
そんな中、前戦の優勝ですっかりチームのエース格に成長したクビサは、得られる最大の結果を勝ち取ることに成功しました。トヨタやマクラーレンが先にチェッカーを受けたのは、今回の状況を考えると仕方ないでしょう。それよりも、チームのデザイン部門が、今回の不振についてどれだけ原因を把握できるかが来年以降のチーム力につながります。

●レッドブル●
今回もウェバーが安定した実力を発揮して結果を残しました。ペナルティの乱発やBMWの不振など、勢力図が大きく変わった中団グループの中で、レッドブルは可もなく不可もなくといった感じながら2台ともQ3に進出し、シリーズ序盤を象徴するかのようなウェバーの安定した走行で、またまたポイント圏内に入賞しました。クルサードの方は、今回は良くも悪くも目立たない存在で、ピケやグロックというセカンド対決にも敗れてポイント獲得はなりませんでした。

●ルノー●
ここ数戦の中ではスペイン以来の好調さを見せそうな勢いでした。予選ではハード側をチョイスして軽めの燃料で前方グリッドを狙いにいったアロンソが4位を獲得し、ハミルトンのペナルティもあって3番手スタートという絶好のポジションにいました。あわよくばそのまま3番手で先行するフェラーリに付いて行き、前方のクリアな部分で3ストップ作戦を敢行するという戦略は、以前から指摘されている通り、ラウンチ設定がうまく決まらずにスタート時のドロップダウンを目の当たりにして5番手まで落ちたことで絶望的になりました。こうなると、軽めの第1スティントが災いとなり、2ストップ作戦への変更による長いピット給油時間と、中団グループのスローペースにつき合わされて上位進出の希望を失いました。
ピケの方は今回元気でした。フリー走行3では空タンクとは言えトップタイムを記録し、Q2でももう一歩のところまできました。レースでも大きなミス無く終盤まで進んで、最後はチームメイトのミスというオマケまでついて、7位入賞し初ポイントをゲットしました。

●トロロッソ●
モナコ、カナダ、そして今回と、ニューマシン投入後の3戦目となり、いわゆる一般的なサーキットということで、ある程度の躍進が予想されましたが、ちょっと期待ハズレに終わりました。予選では2台ともQ2進出を果たしますが、本家レッドブル並みの実力とは程遠いスピードしか発揮できませんでした。
それでも、ベッテルは高速シケインのラインどりが綺麗で、かなり乗れているなと感じました。ブルデーの方は走りに勢いが感じられないというか、(噂では)アメリカに戻りたいという弱音まで吐くような情けない状態でした。

●ホンダ●
今回もいいところなしでした。目先のエアロパーツなどは細かく変更しているようですが、チーム本体はもう来年の準備に移行しているようです。
また、このところバトンがバリチェロに先行を許しているのも気になります。管理人としては、バトンはトップ10に入る実力の持ち主と思っているのですが・・・・。
今週のシルバーストンテストでは、低いノーズコーンもテストしているようです。

●ウィリアムズ●
モナコ・カナダと絶好調だっただけに、今回は目を疑うような絶不調でした。結局のところ、低速からのトラクション能力や狭いコースでのコントロール性は一級品でも、ちょっと中高速コーナーが多いレイアウトになると極端に苦しいマシンということになりそうです。単純にダウンフォースが足りないんでしょうか?
ニコの方は前戦での10グリッド降格ペナルティもあって、この戦闘力不足のマシンではQ3進出も叶わずに最後尾スタート、レースでも決して効率の良いとは言えない1ストップ作戦を実行しました。恵みの雨も降らず、リタイヤするマシンも1台では何も結果が残りません。
一貴の方も苦しいマシンながら健闘していましたが、第1スティントで半分のレース周回をこなしながら、カナダ同様に不自然な変則2ストップ作戦で、下位脱出はなりませんでした。これは・・・どのみち入賞圏外なので、単なる練習ですかね^^;

●フォースインディア●
苦しい週末が続きます。ここではフィジケラvsスーティルの力関係が元に戻りました。来年は大きくレギュレーションが変更になるため、弱小のプライベートチームとしてはますます苦しい立場に追い込まれます><。

◎BSタイヤ◎
今回はソフトとミディアムのスペックでした。モナコとカナダではスーパーソフトとソフトという2スペックの差があまりないということでしたが、今回は1ランク硬いスペックでも同様の結果となりました。予選Q2やQ3でハード側をチョイスしたのがハミルトン、アロンソ、ニコの3人でした。
一方、いつもはソフト側をメインに戦略を立てるフェラーリ勢でしたが、今回はハード>ハード>ソフトというチョイスでした。
また、唯一の1ストップ作戦を実行したニコは、最初の40周のロングスティントをソフト側でこなし、またしてもBSタイヤの優秀性は実証した形になりました。

▲次戦イギリスGP▲
昨年は燃料量の違いから地元のハミルトンがポールを獲りましたが、実質的にはアロンソとライコネンの一騎打ちでした。全開で抜けるという1コーナーの度胸比べが見物ですね〜^^

2008年6月14日(土)
F1GPニュース#5からのネタ帳
カナダGP編:ハミルトンの追突と、一貴のピット戦略についての話題が多かったです。ゲスト:なし

レッドブリテンの土曜日分に、川井ちゃんが1ページ載ってる。ネットで閲覧可能。(※昨年のURLでは見れませんでした^^;)

スーパーソフトタイヤ、BS浜島さんとしてはソフトタイヤとの性能差がもっとついて欲しかった。グレイニングが出づらくなったのは事実。しかし、ソフトでスタートしたライコネンにグレイニングが発生したのは意外。

予選での路面状況、Q2ぐらいから崩れ始めた。新品のアスファルトは舗装してすぐだと軟らかく、崩れやすい。モントリオールは夏場の気温が35℃、路面温度が40℃近くなり、冬はマイナス35℃になる。ある人が、「日本舗装を連れてこい!」と言っていた。鈴鹿サーキットなどを手がけているところ。アスファルトが剥がれるトラブルは以前にもスパなどで起きている。今年はGP2アジアシリーズのインドネシア戦で発生。

フリー走行3、ウィリアムズが速そうだったが、ベッテルのクラッシュによる赤旗中断もあり、まともなアタックが出来ていない人も多い。全体的にマクラーレンがいいが、フェラーリも悪くない。

予選、路面が剥がれてマーブルが発生。ハミルトンは別のラインを発見した。いつもよりイン側を走り、縁石への乗せ方も20〜30センチほどライコネンなどよりも早い。出口もマンホール基準でかなり内側より。セクター3だけでライコネンよりも0.5〜0.6秒も速く、実質的なコーナーがヘアピンと最終シケインしかないので、この差は大きい。
今回よりフロントウイングの規制強化(ブリッジウイングへのステー装着)があったが、非公式にフェラーリに対してストレートスピードの伸びに対する注意が行われたため、いつもより伸びがなかった。
一貴はQ3進出に百分の2秒届かず。今後のサーキットでのQ3進出も性能的に難しい。
ホンダのバリチェロがQ3進出したのは驚いた。初日からチームメイトよりもマシンの出来が良かった。一方のバトンはどうにもならない状態。ぜんぜんバランスが取れず、ビックブレーキングでのスタビリティーが悪い。こうなると自信をもってコースを攻められない。
アロンソがグリッド4番手獲得。これは、セーフティーカー導入が多いサーキットということで、トップチームでもチームメイト間でピット戦略を分けることがあるため。BMWはクビサが短め、ハイドフェルドが重めの戦略。そのためにアロンソが前にでた。

レース前半、セーフティーカー導入となり、19周目にトップ勢がピットイン。残り51周を走りきるのは無理。
ハミルトンの追突、チームは無線で「赤信号に注意しろ」と伝えていた。コントロールライン上の計測によると、ハミルトンはクビサ&ライコネンよりも1秒後方にいた。それなのに何で追突しちゃうの?
 どのみち2ストップなので、ピット作業でライバルより重く積んで後ろになっても、後ろに付いていけば逆転できる。ハミルトンいわく、「楽にリードして勝てるレースだと思った。ピット作業は良くなかった。赤信号は見えたけどもう遅かった。」

次戦10グリッド降格処分については、一人で信号無視しても失格なので、ライコネンをリタイヤに追い込んだ責任としては妥当。もしくは甘すぎるくらい。
フェラーリは昨年のマッサの件もあって、ライコネンに赤信号停止を指示した。ちなみにクビサとライコネンはコントロールライン上で千分の7秒ほどクビサが前だった。

レース後半、BMWは作戦を変えてきた。ハイドフェルドは元々27周の予定。SC導入で2周伸び、1ストップ作戦に切り替えた。残り41周の燃料タンク容量があるのにはビックリした。重量換算で92〜94sぐらい。ピット静止時間は12.4秒で、これはBMWにしては長いが、タンクの吹き返しがあるためキッチリ入れた。

クビサ初優勝、彼はF3時代は「速いけど、ポーランド出身ではスポンサーが取れない」状態だった。最後のマカオGPはノースポンサーで出場し、2位獲得で実力を認められた。
2位のハイドフェルド、途中でクビサに道を譲らなければ優勝は彼のものだった。チームの無線指示は「ブロックするな」。「前に行かせろ」はチームオーダーになるため禁止。

クルサード3位表彰台、クールダウンラップ中に無線で「今夜は呑もうぜ!」。

アロンソは一撃でハイドフェルドを抜けていれば、2位も可能だった。ミスはフラストレーションが原因。本人はSC導入時にピットインを指示したチーム戦略を批判した。ハイドフェルド同様の1ストップ作戦に切り替えるべきだったと考えた。こなるとラテン系気質のカッカするところが出てしまう。ここ2戦ほどオーバードライブぎみ。ドライバーとして辛いのは、マシンが遅ければ勝負にならないということ。俺だってマクラーレンやフェラーリに乗っていれば・・・と言いたいハズ。チーム批判については、いくらでも移籍先があるので問題ない。

ベッテル8位。荒れたレースを拾ってくるのが上手い。

タイヤ選択、トヨタ勢がスタートでソフト側タイヤをこなしたのは良い選択。ハミルトンがスタートでソフト側を選んだのは意外。ホンダ勢は両方ともソフト側タイヤ嫌いで、バトンはSC導入時にタイヤ交換のみの義務を果たす作戦だったが、次の周にピットイン交換しなかった。これは作戦がきちんとドライバーに伝わっていなかった。また、カナダよりBMWと同じデジタル無線システムを導入したのも原因かも。

一貴のピット戦略については質問が集中。「1ストップで行くには周回が足りなかった」。オリジナルでは30周目の予定で、SCのため実際には33周でピットイン。しかし、2周後にピットインしたチームメイトは最後まで走りきっている。
レコノサンスラップが何周だったか尋ねると「2周」。それを1周に押さえるだけでも1周分ゲインできる。2周足りないのであれば、後でSCが入れば距離を伸ばすこともできるし、タイヤだけでも義務を果たして満タンにしておきべきだった。
ウィリアムズは意外とクラシックな戦略をとる。燃料タンク容量も小さめで、Q3に進出して2アタックしてしまうと、もう1ストップ作戦は取れない計算。

このあとしばらくは運に恵まれそうなサーキットはない。フランス、イギリス、ドイツ(ホッケンハイム)は、1ストップ作戦が取りづらく、2ストップ作戦だとラッキーで前に出られることが少ない。このあと、1ストップ作戦が有効なのはモンツァと富士。バレンシアとシンガポールはデータなしのため不明。

カナダを終えてクビサがポイントリーダー。マシン性能差があるスペインとトルコでは表彰台を逃したが、モナコとカナダできっちり稼いだ。上位3チームのマシンを比較すると、フェラーリとマクラーレンの2台は作りが別格。カメラマンさえその違いが分かるほど。
この後はマシン性能差が出やすいサーキット特性で、クビサとしては辛い。どうせ5位どまりなら、コバライネンにがんばって欲しいハズ。上位を食ってもらえれば、それだけポイント差が縮まりづらい。


来年の新レギュレーション、大きなポイントが4つ。@マシン最大幅が2000mmへ。Aスリックタイヤの復活。Bダウンフォースの大幅削減。CKERS導入(ブレーキエネルギー回生)。
今のごてごてしたエアロは無くなり、見た目も大きく変わる。KERSはお金がかかってしょうがない。

次戦フランスGP、ハミルトンが10グリッド降格でも「勝てる」と豪語しているのが楽しみ。

次回F1GPニュースは6月27日(金)夜9:00〜

2008年6月13日(金)
2008年F1第7戦カナダGP管理人コメント
ポーランドの素敵な国歌が演奏されました! しかし、レースの方は優勝者以外はコンサバで消極的な作戦を採ったチームとドライバーがリザルトに名を連ねるという、あまり嬉しくない結果に終わりました。

●BMW●
祝!クビサ&BMW初優勝!1−2フィニッシュのおまけ付き〜
直前予想では最も懸念されていた路面の剥がれも少なかったのですが、今年もセーフティーカー導入がきっかけでレースが混乱しました。そして、結果を大きく左右したセーフティーカー導入時のピット出口でのアクシデントは、2年連続で赤信号をきっちり守ったクビカに対して幸運をもたらしました。
ラッキーな勝利ではありましたが、前戦のモナコと同様、クビサの走りは素晴らしいものでした。路面が剥がれて難しいコンディションとなった予選では、ライバル勢がタイムを落とす中、ストリートが得意というだけあって、超精密なマシンコントロールでフロントローをゲットしました。
トップ4台中、3台がリタイアしたことで、速さ的には競合するマシンがいなくなりましたが、ピット戦略の違いで1ストップ勢のマシンが見えないライバルになりました。
また、2回目のストップまでにセーフティーカー導入があると、初優勝も夢に終わる可能性もありましたが、前をふさいでいたグロック&トヨタがピットインした後は良いペースを保ち、なんとかハイドフェルドの前でコース復帰し、あとはチェッカーまでクルージングの楽勝でした。
チームメイトのハイドフェルドは、フリー走行から予選までは相変わらずもうひとつの出来でしたが、速いマシンと変則1ストップ作戦のおかげで2年連続の2位となりました。

●レッドブル●
エアロには定評のあるマシンですが、ローダウンフォースでブレーキ&トラクション重視のサーキットでは、ちょっと戦闘力が不足ぎみでした。今回もウェバーが好調な出足を見せましたが、予選Q2でウォールにヒットしてQ3を戦えず、おまけに1ストップ作戦しかありえないグリッド位置ながら、何故か2ストップ作戦を採るという大きな戦略上のミスで、上位入賞のチャンスを逃しました。
クルサードの方は、守りの走りに徹するという消極的な姿勢ながら、結果的には今シーズン初ポイントを表彰台という金星でゲットしました。

●トヨタ●
こちらも苦しいレース週末でした。今回好調なウィリアムズ勢にもすっかり先を越され、通常のレース展開ではダブル入賞など考えられないスピードしか発揮できません。結果こそ残りましたが、課題は多く残ったでしょう。
このところ苦戦ぎみのトゥルーリに対し、グロックは度々チームメイトより良いタイムを刻むようになりました。新人の中ではF1出戻りということもありますが、最も安定していると思います。

●フェラーリ●
例年は苦手なサーキットでしたが、今年はモナコ同様、勝てるマシンに仕上げてきました。しかし、予選での悪コンディションなどによってグリッド後方に沈むと、あとはご存じの通りライコネンが巻き添えを食ってリタイアとなりました。
あえてタラレバを言うと、今回のレースはハミルトンのペースが圧倒的で、ピット戦略の違いでクビサは抜けたにしても、ライコネンの優勝は難しかったかもしれません。
このような悪コンディションで頭角を現すドライバーがいるということは、逆にフェラーリ勢はマシンが良くてもドライバーは大したこと無いのでしょうか・・・・。
マッサの方は1ストップ目の給油トラブルとかで、上位進出がならなかったものの、予選グリッド争いで後方に沈んだ時点でほぼチャンスは失われたようでした。
特殊なサーキットが2戦続き、様々な要因がからんで、しばらく優勝から遠ざかった感じでしたが、再びヨーロッパに戻ると元気を取り戻すことは間違いありません。

●ホンダ●
こちらもポイント獲得とは程遠い週末でした。特にバトンは最悪で、セッティングをまとめられず、中団グループどころか、フォースインディア勢といい勝負に・・・。ウイングを重くしてもストレートが遅くなるだけで、タイムは上がりませんでした。伝統的に、ホンダのマシンはドラッグが大きく、ダウンフォースはウイングに頼る部分が多いので、こういったシチュエーションでは弱点がもろに出ます。予選でもギヤボックスが壊れて万事休す。レースでは禁じ手のセッティング変更まで施してピットスタートでした。
バリチェロの方は、悪コンディションになった予選でスルスルと頭角を現し、なんと予選Q2突破の大殊勲を達成します。これは来年のシート喪失などが囁かれているドライバー本人のがんばりでしょう。Q3では始めから1ストップ狙いの1アタックのみでしたが、レースでもセーフティーカー導入と上位勢の脱落によってピット作戦がビンゴとなり、表彰台圏内も見える位置でレース中盤を迎えました。そこからはいかんせんペースがあがらないマシンのため、徐々にポジションを落としますが、なんとか入賞しました。

●トロロッソ●
ニューマシン投入後の2戦目、このマシンはどうも足周りが弱いというか、ちょっとの接触で完全にバラバラになってしまう傾向があります。まあ、ぶつからなければ良いのでしょうが。
予選までは最悪の展開でしたが、荒れたレースで必ず頭角を現すのがベッテルです。今回もトラブルやアクシデントに巻き込まれることなく、マシンを入賞圏内でフィニッシュさせました。
ブルデーの方は週末を通じていいところなしで、チャンプカーの経験も役に立たなかったようです。

●マクラーレン●
フェラーリ勢の予想以上の台頭もありましたが、ハミルトンに関しては、コンディションをものともしない勢いで、レースも制しそうな圧倒的速さがありました。路面が荒れた予選では、グリップはあるがコントロールが繊細でないというソフト側タイヤで、唯一アタックに成功してタイムアップを達成した一人です。しかし、セーフティーカー導入によって大きなアドバンテージが消え、トップでピットに入ったもののピットアウトは何故か3番手。そしてその結末はご存じの通り赤信号に気がつかずにライコネンへの追突でした。
ピットの作業にミスがあったのか、第2スティントを多めの燃料を積んだのかは不明ですが、ライバルらと同様の作戦を採っていれば、少なくとも前に出られて、追突はなかったハズです。トップなら赤信号も見えやすいでしょうし。
コバライネンの方は、イマイチな週末でした。予選アタックでも普通にウィリアムズに先行を許したりして、チームメイトに大きな差をつけられました。予選でハミルトンがソフト側タイヤをメインにしたのに対し、コバライネンはハード側をチョイスしていたこともありますが、単純にマージンを大きくとったのでしょう。

●ウィリアムズ●
今回もモナコ同様、フリー走行から好調で、中団グループ最速マシンでした。特にニコはトップ3に割ってはいる勢いがありました。予選ではここのところお気に入りのハード側タイヤをチョイスして5番手を獲得し、レースではソフト側スタートの作戦でしたが、スタートでアロンソを出し抜き、こちらのタイヤマッチングも良好でペースも見事でした。1回目のピット作業までは順調で第2スティントもソフト側という選択をしましたが、実力4番手という絶好の位置はピット出口で夢と消えただけでなく、次戦のグリッド10番手降格という処分までもらいました。
一方、一貴の方も好調で、昨年のサードドライバーの経験が役に立ったとは言え、フリー走行から上位に顔を出していました。予選でのコンディション悪化がなければ、マシンとしては初のQ3進出も叶う結果だったかもしれません。しかし、レースではウェバーと同様に奇妙な2ストップ作戦を採りました。1か2ストップしか無いサーキット特性で、しかもセーフティーカーが入る可能性が高く、実際に導入すらしたのに、この作戦は到底考えられません。
恐らく、1ストップではゴールできない技術的な理由があったのだと思います。いわゆるBS側のリクエストだったり、燃料タンク容量だったり、ブレーキの寿命だったり・・・。とにかく、3番手走行という絶好の位置にいながら、ピットインで同じタイヤを装着して早めの給油を終えたときはがっかりしました。昨年のブルツ表彰台の再現は無理でも、4位か5位ぐらいは可能と思われたのに・・・・。
まあ、あまりラッキーが続いてもドライバーの評価がおかしくなるので、仕方ないということにします。今後は管理人を唸らせるような、実力でQ3進出、実力でポイントゲットを獲得して欲しいです。
次戦フランスでは再び苦戦するのか、それともマシンポテンシャルの底上げがなっているのかが分かります。

●フォースインディア●
マシン的には特に言うべき部分はありませんが、今回のセーフティーカー導入のきっかけを作ったスーティルは、事前にマシンの不調が分かりながら走行を続け、レース運営に支障がない場所へ退避することも出来ず、順調にレースをこなしていたドライバー&チームからは罵声を浴びそうなことをやらかしました。管理人が審議の立場なら、こちらの方に大きなペナルティを与えてもいいぐらいですね。

●ルノー●
今回は好調とは程遠い週末でした。しかし、アロンソの神がかりな一撃で予選4番手を獲得し、ドライバー能力の高さをあらためて実感しました。レースでは苦しいマシンながら順調に周回をこなし、トラブルさえが出なければ2位は無理としてもボーナスの3位獲得は彼のものでした。
ピケの方は今回もダメダメで、管理人は早くもグロージャンの走りが見たくなってきました。ちなみに、テストドライバーの山本左近は、F1界ではDJがうまくて評判なようです。

◎BSタイヤ◎
昨年問題となったスーパーソフトタイヤでしたが、今年はちょっとしたグレイニング以外のトラブルは発生しませんでした。その分、ポテンシャルアップのマージンが少なく、ソフト側でもハード側でもそんなに変わらないというモナコ同様のチョイスが見られました。
それ以上に問題となったのはタイヤではなく、今年から業者を変更したという路面舗装で、土曜日の予選で少し気温があがっただけで表面が剥がれるトラブルが多発しました。日曜日のレース運営が心配されましたが、一夜にして解決したあたりは、このイベントの隠れた立役者だったに違いありません。まあ、最初からトラブルがないのが当たり前ですが^^;
気になるタイヤカスについては、いつもよりは多めだったようですが、新人を除いてほとんどのドライバーがコメントしない程度のものでした。

◆シーズン序盤総括◆
トルコGPまでにマシンの優劣についてはハッキリしましたが、前回モナコと今回のレースを終えて、ドライバーの優劣もだいぶ見えてきました。ハミルトン、クビサ、アロンソ、ウェバー、ニコがこの先も有望株で、ドライバー市場でもその成り行きが注目されるでしょう。マッサについては好不調の波というか得意不得意がハッキリしており、安定感がないという感じです。ライコネンは以前ほどのオーラがなく、マシンが好調の時はチームメイトに先行されることが多いです。

▲次戦フランスGP▲
再びヨーロッパラウンドに戻ります。毎年?今年が最後と言われているマニクール・サーキットです。ここはタイヤのタレが大きく、戦略上は3ストップや4ストップまで視野に入ります。
予選アタックではタイヤ発熱の問題が出るかもしれませんし、レースでは逆にタイヤへの優しさが重要視されます。
管理人が注目するドライバーふたり(ハミルトンとニコ)は共に10グリッド降格の処分が決まっていますが、ストレートエンドのヘアピンなどのオーバーテイクポイントもあり、マルチストップ&イケイケ作戦も面白いかもしれませんね^^


※お詫び※
今回のホームページ更新がかなり遅れたことをお詫び致します。理由は単純でFIAのデータサイトの更新が無かったためです。金曜日のフリー走行1回目まではいつも通り走行後30分程度でしたが、2回目はアップされたのが朝8時過ぎだったと記憶しています。そこからフリー走行3回目、予選、レースと、まったくアップされなくなりました。その間、FIAのページにアクセスして、100回以上更新ボタンを押して、ただでさえ時差の関係で苦しいところを、今回は昼夜逆転どころか1日中見たり寝たりしなければなりませんでした><。
予選については、タイヤ予想の都合上、急遽昨年のフォーマットを引っ張り出してライブタイミングの録画データの打ち込みをしました。久々にやりましたが、かなり疲れました・・・。昨年までは全部やっていたのを考えると、相当忍耐力があったのですねぇ・・・。
結局、レース終了までアップされず、火曜日の朝になってEverydayF1さんのURLリンクが変更(末番に2が追加)になっていることに気がつき、仕事から帰って急いで作業することになりました。
もともと、FIAのデータサイトなるものは、検索エンジンでも引っかからず、恐らく特定のユーザーに対して配布または閲覧できる主旨のものだと思います。また、個々のファイルのジャンプ先URLには乱数のような数字が並んでおり、簡単に見つけられないようになっています。
当サイトは、F1の週末のドライバー全員のラップタイムを掲載するという方針で始めたものですが、現在はグラフなどの付加価値的な要素を加えることで閲覧者に有益なものとする立場をとっています。
しかし、ライブタイミングのデータにしろ、FIAサイトのPDFデータにしろ、特に断ってデータを借用しているわけではなく、無断借用と言われればそれまでです。
FIAサイトが正々堂々と掲載しない限りは、なんとかこのグレーゾーンを突いてサイト運営を続けたいとは思いますが、今回のようなケースが多発するようですと、管理人の仕事に影響がでるために運営をストップする可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
2008年6月1日(日)
F1GPニュース#4からのネタ帳


今回はトルコGPとモナコGPの2戦分でしたが、トルコ情報が少なかったのが大変残念でした><。

トルコGP編

BSタイヤ、8コーナーでキャンバーを最大4°つけるが、マクラーレンはここで問題が発生したため、少しキャンバーを戻した。キャンバーをつけるぎると、8コーナーは問題ないが、他のコーナーではトレッド内側が急激に発熱してしまう。
雑誌等でハミルトンのドライビングのせいで問題が起きたと書かれているのは間違い。ドライビングではなくセットアップの問題。
浜島氏いわく、キャンバーを戻したので2ストップでも大丈夫だったが、チームは安全性をみて3ストップ作戦を選択した。
そのハミルトン、コース上でマッサをオーバーテイクしたが、優勝するには抜くのが遅かった。それでも終盤にあそこまでトップに接近できたのは、マッサの第2スティントのペースがあまりにも悪かったため。
次に3ストップ作戦が有効なのは、フランスGP。しかし、抜けないサーキットなので、前方でレースをコントロールしないといけない。
マッサはトルコ3連覇。シリーズ前半はマスコミにたたかれたが、最近はライコネンより速いし、気分的にも乗れている。そのライコネンは少しセットアップに悩んでいる。
今年はお客の入りが悪かった。チケット代が高すぎる。


モナコGP編

予選、マッサはセクター2が異様に速い。フェラーリは低速セクターが良い。ミハエルはプール先の縁石の使い方をアドバイス。また、エンジニアに食ってかかっていたのは、「あのタイヤ(ソフト側)で良いのか?」という内容。
ロズベルグも健闘したが、Q3では重めの燃料を積んでグリッド後方になった。
クルサードのクラッシュ、エイドリアンいわく、マシンに問題はなかった。
新しいスーパーソフトタイヤは、グレイニング対策を施してきた物だったが、ドライバーにはちょっと評判が悪かった。リヤが勝ちすぎてフロントが負けてしまい、うまく作動しなかった。

レーススタート、コバライネンのトラブルは、突然クラッチコントロールを失った。つないでいたラップトップのバグかもしれない。システムをリセットしてハンドルも交換した。
ライコネンのペナルティは、3分前にタイヤは装着していたが、1分前?のタイヤウォーマーを外す?際に、メカニックがナットがきちんと締まっていないことに気がつき、バタバタしたことが原因。

レース前半、スタンダードウェットタイヤでは雨量が多すぎた。ラップタイム44〜45秒台はエクストリームウェットのレンジ。しかし、エクストリームに変えたトゥルーリはその後ペースが上がらず、渋滞の原因になった。トータルで考えるとスタンダードで我慢すべきだった。

ハミルトンがバリアをヒットした時、タイヤ交換して燃料をたっぷり積んで5位でコース復帰できたのはラッキーだった。

スーティルは後半にライコネンの追突によってレースを失ったが、14周目にヘアピンでアロンソとハイドフェルドがからんだ時、イエロー中に3台ぐらいオーバーテイクした。ウィリアムズなどから抗議が出された。レース中にペナルティを与えなかったのは審査委員会のミス。レース後に審議に呼ばれておとがめを受けることになった。審査委員会としては、リタイヤしてホッとした。
その際、一貴はアンチストールが作動してしまい、加速することができず、何台かに抜かれた。

レース後半、マッサの第2スティントのペースが悪く、本人いわく、「一番のミスは、1回目に走りきれる燃料を積んで雨を待ったこと」。
これは、もしSCが入ってもタイヤ交換だけならペナルティを受けないので安心できる作戦でもあった。尚、フェラーリのピット信号システム、決して速くはなく、真似するチームはない。

フェラーリは近年、モナコを苦手としているが、ミシュラン時代には予選でのパフォーマンスが足りず、昨年はマシンが悪かった。今年はマシン的には絶対に勝てるレースだったが、天候ではなくハミルトンやクビサの動向をみて作戦をしぼればよかった。


クビサは唯一まともな2ストップ作戦を敢行し、ドライへのチェンジタイミングもよかった。


一貴のピットインはリヤタイヤ交換に手間取り、ベッテルの前を走っていたが、順位を落とした。もし、ピットでのトラブルがなく14周目のアンチストール作動がなかったら、最高で4位も可能だった。6戦中3戦でポイントを獲得したことは評価。ツキを持っている。

アロンソは「雨になれば表彰台狙い、もしくは2周目で消える」と言ったように、チャンピオンシップにも関係ないので、アグレッシブな作戦できた。そのため、エクストリームウェットへのチャンジやドライタイヤへの変更なども勝負をかけていた。もし、あのまま雨が降り続けていれば、燃料的には最後のピットストップ(ドライタイヤへの変更)は不要で、走りきれる計算だった。

ハイドフェルドはアロンソに接触されてからペースがあがらなかった。

ライコネンの終盤の事故、ブレーキバイアスでも間違えたのか、なさけない追突。本人いわく、「恐らくブレーキが冷えていてリヤがロックした」。

ウェバー、もうちょっといけたはずだったが、スタート時に満タンにしていなかった。実質的に同じマシンのベッテルより4周早いピットイン。ルノーエンジンがフェラーリよりも燃費が悪いとは考えられないため。

GP2ではブルーノ・セナが優勝。表彰台は格好悪く、おじさんぽい。もしGP2チャンピオンを獲れれば、ベッテルが来年レッドブルに移るので、その後がまとしてシートの可能性がある。

来年はレギュレーションが大きく変わる。スリックタイヤ復活、エアロの大幅変更、カーズ(回生ブレーキ)の投入など。どこまで今年のマシンの開発に集中し、どこで来年のマシン開発にチェンジするかは難しい。ホンダはカーズに関しては先行している可能性があり、既に直線実走テストまで終えているらしい。


カナダGPプレビュー

5本のストレートと低速コーナーの組み合わせで、高速コーナーがない。ブレーキが一番厳しいサーキットで、トラクションも重要。また、セーフティーカーが出やすい。
昨年のレースではスーパーソフトタイヤにトラブル。セーフティーカーを考えると、2回目のピットストップは早い方がいいが、スーパーソフトは短い周回に押さえたい。

まともにいけば、フェラーリが優勢。トップスピードが速く、低速コーナーも良い。バーレーンでも圧倒的だったので、1−2も可能。ソフト側タイヤにやさしいのはメリット。

唯一の心配とすれば、予想し得ないトラブルに遭遇した際の、チームがどう対処するか。

次回放送は6/13(金)。

2008年5月30日(金)
2008F1第6戦モナコGP 管理人コメント


週末を通じて2人の若手ドライバーが輝きましたが、レースでは明暗が分かれました。

●マクラーレン●
今年のマシンの回頭性の良さで、ここモナコでは勝負できると予想していましたが、それ以上にハミルトンの素晴らしいドライビングが随所に見られ、ブッチ切りとはいきませんでしたが、記念すべきモナコ1勝目をなんとか達成しました。
序盤のバリア接触による緊急ピットインでは、「今年のモナコは終わった」とさえ思いましたが、アロンソの脱落やセーフティーカー導入などのラッキーもあって、順位こそ落としましたが、変則ワンストップへの変更+フェラーリ勢とのギャップ消滅という結果となり、あっと言う間に安全マージンを稼いでしまいました。ウェット良し、ドライ良しで、ドライバーとしては死角の無い走りは、次期チャンピオンの風格さえ漂います。
フリー走行も出だしから好調で、結果的に第1スティントの長さが分からずに正確な比較ができませんが、印象としては真っ向勝負でも他のドライバーを0.5秒程度も離していたと考えています。
チームメイトのコバライネンの方は、レーススタート時のトラブルによって後方に沈みましたが、それでもレース中にファステストラップを更新するなど速いところを見せていました。
しかし、フリー走行3に関しては、プッシュしながらタイムは出ているものの、オンボードカメラの映像を見る限り、各コーナーでのラインどりがバラバラで精度に欠け、最後はスピンして残りの走行を棒に振りました。

●BMW●
市街地が得意と言うことで管理人も期待していたクビサでしたが、その期待に応える走りを見せてくれました。序盤にハミルトンが脱落し、マッサもオーバーランしてトップに立ったとき、「クビサ初優勝!?」「BMW初優勝!?」の活字が踊るところを想像しましたが、さすがに管理人の早とちりでした。
それでも、マッサと7周差もあった短い第1スティントの不利さを挽回したのは、他ならぬクビサのがんばりであり、その後の素早いドライタイヤへの変更もあいまって、ドライバー+チーム+マシンの総合力が、実力で2位を勝ち取ったのだと評価しています。
一方のハイドフェルドは、今年のワーストレースとなり、予選でもQ2敗退、レースでも異常なくらいペースが遅く、アロンソとの接触があったとは言え、その前から常に渋滞の原因となりました。
こうなってくると、今年のレギュレーション変更によるドライバーズエイド廃止の最大の犠牲者は、マッサではなくハイドフェルドなのかもしれません。

●フェラーリ●
昨年までは苦手なサーキットでしたが、今年は走り初めから好調で、管理人の期待を裏切る結果となりました。フリー走行〜決勝を通じ、正しいタイヤ選択さえすれば、ほぼトップタイムを出せるマシンに仕上げてきました。
序盤に1−2体制を築きながら、ライコネンはチームのタイヤ装着義務違反によってペナルティを受けて脱落し、マッサも1コーナー手前のブレーキ時にイン側のイエローラインに乗るという些細なミスから、ラインがアウトにずれてアクアプレーニングを起こしてトップを失いました。
その後、チーム側の1ストップ作戦へのタイヤ戦略も天気に見放されてせっかくの第1スティント長さが台無しになり、無線トラブルも重なって臨機応変なドライタイヤへの変更ができず、優勝どころか2位までもクビサにさらわれる結果に終わりました。無線トラブルというのは、こういった悪コンディションでこそ発生してしまう物ですが、独立した2系統の無線システムの構築など、何か対策があると思うのですが・・・。とにかく、今回の言い訳としては正当な理由にはなります。
一方、ライコネンの方は、ドライブスルーの後、集中力を欠いたというか、1コーナーでマッサ同様のオーバーランを喫してウイングを交換し、最後はスーティル&フォースインディアの夢を「撃墜」して、再びピットインするなど精彩を欠く走りで、再びチャンピオンらしからぬ失態を見せてしまいました。

●レッドブル●
ここのところ数レース好調でしたが、ここモナコでは事前予想に反してやや苦戦しました。クルサードは予選でQ3進出できるタイムを出しながらクラッシュし、影響でギヤボックス交換するというオマケもついて下位グリッドに沈み、レースでも序盤にバリアの餌食となってレースを終えました。
チームメイトのウェバーは、今回もQ3進出を果たしただけでなく、序盤の難しいコンディションも無難にこなし、1ストップの重い燃料ながら、トップでもなく中団でもないという、いつものクリアな空間に位置することに成功します。燃料切れによるやや早めのドライタイヤへの交換で多少順位を落としますが、コンディションの回復と上位勢の更なる脱落も手伝って、ボーナスとも言える4位入賞を果たしました。ここのところの安定感は目を見張るものがあり、かつて「予選番長」と言われた面影はすっかり姿を消しました。

●トロロッソ●
ようやく新車投入しました。しかし、ただでさえスペシャルなモナコに新車投入という、盆と正月が一緒にきた状態で、フリー走行から低迷しました。しかもベッテルはギヤボックスが交換サイクル本来3レース目ということで5グリッド降格ペナルティが課せられ、レースが荒れない限りポイント獲得どころか完走すら怪しい状況でした。
しかし、ブルデーが序盤にクラッシュしたものの、「雨のベッテル」は着実に順位を上げ、気がつけば5位入賞という大金星をゲットしました。ベッテルは昨年の富士での日本GPでも雨のレースで印象的な走りをしていましたが、彼のフリー走行での雨の走り方はある意味特徴的で、とにかく誰よりも多くの連続周回をこなし、タイヤがちびろうがどうしようが走り続け、すこしづつタイムを刻んでいくのが「ベッテル流」です。すなわち、タイヤとかセッティング云々というのではなく、コースコンディションに合わせたドライビングが上手というか、みずたまりがあろうがなかろうが、コース上にマシンをとどめ、ミスなく着実に周回をこなす能力があるのは確かです。今回はSC中にウェバーにぶつけませんでしたね^^;

●ホンダ●
今回は可もなく不可もなくという感じで、とにかくドライバビリティーの良さとドライバーのがんばりで何とかしたという印象です。
しかし、恵みの雨となったハズのレースでは、バトンがペースの上がらないハイドフェルド/BMWのオーバーテイクを焦り、フロントウイングを失って上位入賞を絶たれました。
一方のバリチェロは、荒れたレース展開の中で着実に走り、久々のポイント獲得を果たしました。

●ウィリアムズ●
一貴が今年3度目の入賞を果たしました。荒れたレース展開で「よくやった」とも言えますが、序盤の難しいコンディションでは無理をせず、前車とも間隔をあけ、上位勢の脱落を待つという戦略が的を得ました。1ストップ作戦でのドライタイヤへの変更タイミングも適切でしたが、その際の30秒程度のロスがなければ少なくともバリチェロより前でゴールすることが可能だったハズです。
しかし、管理人としては何か納得できません。今回、チームメイトの活躍を見る限り、川井チャン風に言えばウィリアムズは3番目のチームに位置していたのではないでしょうか? 言い換えれば、守りに徹せざるを得ない妥協した作戦しか取れないというのがクールではありません。
どうしても辛口の評価ばかりで恐縮ですが、20年もエフワンを見ていると日本人も外国人もあまり関係なく、こうしてHPまで立ち上げてデータを公開している訳は、「誰が、どのマシンが速いのか」を単に知りたいだけですので、ご容赦下さい^^;
さて、一方のニコですが、冒頭で紹介したもう一人の若手ドライバーってヤツです。
「今年のモナコは行けそうだ」という布石は、開幕前のテストで好調だったこと、川井チャンやハイドフェルドなどのコメントでバレンシアのようなちょこまかサーキットでは速いという事実からでした。
また、今年で3年目のモナコですが、初年度はチームメイトが「予選番長」でモナコも得意のウェバーであり、彼のモンテカルロ攻略法は他のドライバーと異なる感性のこもった内容(F1通信のマークウェバーのドライビングコラム参照)となっていることから、この時にロガー情報などから自分の遅いところを理解していたに違いありません。そして2年目の昨年は、少なくとも予選ではいいところにつけましたが、スタートで1ストップのハイドフェルド/BMWに先行されて頭をふさがれるという苦汁をなめ、レースを台無しにされる結果となりました。
そして木曜日、いざ走り始めてみると、それは管理人の予想を超える速さを発揮していました。ハミルトン/マクラーレンは別格としても、フェラーリやBMW勢と遜色ないタイムを刻み、それはQ2まで変わることがありませんでした。特にQ2予選では、2回ともプライム(ハード側)タイヤでアタックすると聞いたときに間違った判断かもしれないと危惧しましたが、これは嬉しい誤算となり、実際にライブタイミングでトップにきたときは思わず声がでました^^;
もうひとつ気がついた点は、最高速が大したことない割に、第1セクターの通過スピードが速いと言うことです。これはカジノコーナーの脱出スピードが速いこと意味します。
余談ですが、昔、父親のケケが1983年にモナコで優勝したとき、カジノ手前の左高速コーナーをハンドル修正しながら慣性ドリフトで抜けてくるシーンは、いまでも目に焼き付いています。(残念ながら、F1レジェンドでは取り上げてもらえませんでした><。)
そしてQ3の最初のアタックを待つ間、「昨年のことでコンサバな作戦(重めの第1スティントで1ストップ作戦)にならなければいいな」、「できれば軽くしてでもポール争いして欲しいな」などと期待しましたが、それは残念ながら最初のセクタータイムを見た瞬間に悪い方に的中しました。
それでも、速さで「1ストップ勢最前列」のグリッドを確保しますが、肝心のスタートでアロンソに先行されて焦ったのか、ローズヘアピンで接触してウイングを失い、その後も追い上げ中に同じヘアピンで再びウイングを失います。また、ドライタイヤ交換のためにピットに入るとチームメイトがタイヤ交換にとまどっているために余計なドライブスルーとなるなど不運も重なりました。それでもあきらめずに前方がクリアになると当時最速のコバライネンと遜色ないタイムを刻みながら順位を挽回し、チームメイトを1周2〜3秒のペースで追い上げて0.1秒差でコントロールラインを超えた後、何故か第1セクターでは突然差が開き、ご存じの通り第2セクター通過時はクラッシュ後でした。
本人のレース後コメントがないため、どんな状況だったかが不明ですが、恐らく第1コーナーでオーバーテイクしようとしてバリアに接触し、マシンに変調をきたしたのではないかと思っています。

●ルノー●
スペイン以来、復調の兆しが見えたルノー勢でしたが、ここでは過去2年連続優勝のアロンソをもってしても苦戦しました。レースでも一番酷いコンディションでバリアに接触し、サスペンションを壊してリタイアかと思いきや、エクストリームウェットへのタイヤ交換のみで何とかレース復帰します。その後数周はウェバーを追い抜くシーンもあり、タイヤ性能差の恩恵も手伝って順位を挽回しましたが、ローズヘアピンで無理してハイドフェルドと接触し、ノーズ交換のためにピットインとなりました。
一方のピケの方はもっと酷く、エクストリームウェットの優位性を活かせないまま早めにドライタイヤへの変更を行うものの、コースアウトしてレースを終えるという新人らしい終わり方でした。

●トヨタ●
管理人の期待に一番沿えなかったのがトゥルーリとこのマシンでした。フリー走行からピットインを繰り返し、いかにも自分好みの自信の持てるセッティングが出来ていないという感じでした。セッティングさえハマれば特別に速い一人なのですが・・・。
一方のグロッグは、新人ながらチームメイトを上回るタイムを刻んでいましたが、レースでは派手なスピンを何度か演じるなど結果にはつながりませんでした。

●フォースインディア●
今まで鳴かず飛ばずのスーティルでしたが、今回はチームメイトを圧倒し、レースでも荒れた展開を上手にくぐり抜けて、チーム初の入賞を4位という大金星で獲得できる直前までいきましたが、残念ながらライコネン/フェラーリのらしからぬミスの犠牲となって涙をのみました。
ところが、レース後のあちこちの情報を読むと、18番手スタートから17周目には6番手まで上がったうち、3台ぐらいをイエローフラッグ中の追い越したとして、複数チームから抗議を受けていたらしいのです。結局、リタイヤに終わって陽の目を見ることがありませんでしたが、そのままゴールしても何らかのペナルティが課せられたようです。

◎BSタイヤ◎
今回、今年バージョンの「スーパーソフト」が初登場です。昨年のカナダGPで発生したトラブルを対策したコンパウンド変更品ということで、安定方向の仕様変更となったようです。
実際に、Q2予選でプライム(ハード側)を選択してタイムを出したドライバーも複数いますし、単なるグリップやトラクション重視のソフト側か、カチッとしたコントロール性を好むドライバビリティ重視かで選択が別れましたが、結果的には相殺されてほとんどタイム差はなかったと思っています。
また、ウェットタイヤでエクストリームにも白線が入りました。こちらはドライタイヤのソフト側と遠目では区別がつきづらいのでちょっと困惑することもあります。黄色とか赤色の線にするとか、どちらかのマーキング溝をセンターからずらしてもいいです。ソフト側ドライとエクストリームウェットの混走は無さそうですが、レースでは案外ありそうです。

◆次戦カナダGP◆
例年はマクラーレンが強いですが、モナコ同様にフェラーリが対策してきているとしたら、モナコほどハミルトンの優位性がないと思います。
また、ウィリアムズも今回のような躍進は期待できそうもなく、レッドブル勢もバカッ速いと言うことも無さそうです。
それよりも、時差の都合でHP更新をどうしようか検討中です。今回は土日が休みなので、レースが問題となります。先に寝ておきますか^^;

2008年5月15日(木)
2008F1第5戦トルコGP 管理人コメント

フェラーリ安泰との予想をくつがえし、素晴らしいハミルトンの走りに脱帽でした!

●フェラーリ●
結果としてはマレーシアGPからの4連勝を達成しましたが、これまでの中で一番苦しいレース展開でした。予選ではライバルであるマクラーレン勢の実力を見誤ったのか、マッサこそPPを獲得したものの、ライコネンは4番手というイン側の不利なグリッドに押しやられました。これはスタート後の混乱に巻き込まれるというオマケもついて、アロンソの後方までドロップするという意外な展開で始まりました。
それでも、いつもならピット戦略とレースペースの良さで他を圧倒するところが、今回はハミルトン&マクラーレンの3ストップ作戦がハマって、戦略上の違いによるマシン重量差があったとは言え、マッサがコース上でオーバーテイクを許すという場面もあり、優勝さえ脅かされることろでした。
また、唯一のソフト側タイヤによるスタートを選択しましたが、ハミルトンのパフォーマンスを見る限り、ハード側選択でも良かったのではないかとの疑問も浮かびます。
ともあれ、1−3フィニッシュは達成してポイントのとりこぼしは最低限にとどめました。
しかしながら、続く2戦のモナコとカナダはここ数年あまり得意ではないコースなので、苦手部分が対策されていなければ、今後のチャンピオンシップ争いという面では少し面白くなりました。

●マクラーレン●
コバライネンが大きな怪我もなく復帰できたのは嬉しいニュースでしたが、それ以上にハミルトンの活躍は、フェラーリ勢優位のここ数戦の結果の中では嬉しいサプライズでした。
昨年のトラブルもあって対策を施されていたハズのBSタイヤでしたが、フタをあけてみれば張本人のハミルトンには予選アタックや長いレーススティントではソフト側タイヤが使えないという制約がつくことになりました。
しかし、そんな逆風をチームとハミルトン本人の活躍によって状況を一変するパフォーマンスとなり、優勝すら狙えそうな位置までのし上がる結果をもたらしました。
さらに、ハミルトンはハード側新品タイヤをQ1で1セット、Q3で2セット使用しており、新品は残り1セットのハズです。レースでも3ストップ作戦の4スティント中、ハード側が3セットということで、ユーズドを2セット投入しながらあれだけの走りが出来た訳です(恐らくスタートが新品でマッサを抜いた第2スティントはユーズド?)。
最終スティントのソフト側タイヤでは、さすがにマッサ追撃はあきらめてライコネンへの防戦一方でした。今回、制約からくるタイヤ戦略の決定ではなく、レース戦略からくる予選からのハード側タイヤの温存や第3スティント長さの決定などがからめば、最終のピットストップでトップに立ち、ソフト側タイヤで押さえきれば・・・・という事になります。
ただ、もうひとつ気がついたのは、コバライネンが序盤で緊急ピットインして予定外の燃料を積み込んだとき、格下のスーティル&フォース・インディアをなかなか抜けない場面がありました。2回目のピットストップ以降もロングスティントとなり、ピケ&ルノーを抜きあぐねました。昨年の日本GPもそうでしたが、多めの燃料を積むとパフォーマンスが良くないことが多く、燃料タンクのデザイン(重心高さや重量配分の変動)が意外と弱点であることも分かりました。

●BMW●
今回はハミルトンの活躍もあってあまり目立たず、ひっそりと3番目のチームとして順当にレースを終えました。
ただし、以前よりより明白になったのは、クビサの方がチームメイトを圧倒し続け、すっかりエース格になったと言うことです。結果は4位と5位ですが、予選もレースもパフォーマンスに大きな差を感じました。これは、市街地が得意なクビサということで、次戦モナコでも継続されそうです。

●レッドブル●
バルセロナテスト以降、すっかりパフォーマンスアップして4番手チームにのし上がってきました。時々ミスを犯すクルサードも、今回はしっかりQ3に進出し、ここのところ速さと安定感もでてきたウェバーの活躍もあって結果も残すようになってきました。
元々、今年のマシンの空力には定評があり、トラクション不足をサスペンション周りの変更で解決できたことによる結果ですが、あらためて空力の重要性を認識すると共に、他チームが苦労しても到達していない領域に、ニューウェイのデザインが来ているという点も見逃せません。

●ルノー●
スペインGPの様なパフォーマンスは発揮できませんでしたが、アロンソの方は速さに結果が伴うようになって安心して見ていられるようになりました。しかし、前回同様の軽めの第一スティントという戦略は、思ったほどの上位グリッドを獲得できずに不発に終わりました。
一方、スペインでは速さを見せて、GP2時代にはここトルコでハミルトンを圧倒してブッチ切り優勝したピケにも期待していましたが、ここでは新人らしく対応に手間取り、Q1落ちを喫し、レースでも相変わらずバタバタしていました。

●ウィリアムズ●
シーズン当初はBMWさえ脅かすほどのパフォーマンスと言われていましたが、その後じり貧の展開で、ヨーロッパラウンドでのアップグレードもイマイチで、今では7番目のチームとなり、それもすぐ後ろのホンダに脅かされるという苦しい状況になってきました。
そんな中でも、ニコはがんばって予選11番手というチョットだけ有利な「角」位置&アウト側グリッドを獲得し、スタートも良く一気にハイドフェルドの後ろまで順位を上げました。しかし、よくビデオを検証すると1コーナーではアウト側に飛び出しながらターマック部分でちゃっかり加速し、その後のセクター1区間の混乱に乗じてポジションを上げるというきわどい展開だったようです。まあ、FIAの審査委員も気づかなかったようなのでラッキーだったかもしれません。
その後、格上のBMWに引き離されるのは仕方ないとして、ペースとしてはしっかりと安定したもので、燃料消費分をきっちりタイムに反映する良い走りをしていました。最終スティントではソフト側タイヤでのパフォーマンスが悪く、同じソフト側タイヤのクルサードに詰め寄られる場面もありましたが、脱落が少なかった今回の状況下では金星にも近い1ポイントをゲットしました。
ただし、コバライネン&マクラーレンとのバトルでは、ピット戦略の違いからもう1回ピットインすることが分かっていないのでは?とも思えるような、最終コーナーで不意をついてノーズをねじ込むきわどい走りもありました。以前の戦友への信頼と、今後の挨拶がわりということなのかもしれませんが、見ている側としては面白かったです。
一貴の方は、前回スペインGPで速いところを見せて結果も残し、周りの雑音を消し去ることには成功しましたが、ここではマシン性能の相対的な差もあっていままでのパフォーマンスに逆戻りでした。
今後は、トロロッソも新車を投入してくることや、モナコやカナダという特殊なサーキットが続くこともあって、試練も続きそうです。

●トヨタ●
レッドブルやルノーの躍進によって、トゥルーリのパフォーマンスに少し陰りが見えますが、速さそのものはまずまずです。しかし、このところスタートで順位を落とすことが多く、今回も速さを結果につなげることができませんでした。
グロックの方も、Q1ではチームメイトと同等のタイムを記録しながら、Q2ではトラブルを抱えてグリッド後方に沈みました。しかし、今シーズンの新人の中ではピケや一貴よりもちゃんと走っている感じで、この辺はフリー走行時間が短くていきなり予選というGP2シリーズにおいて、安定した結果を残してチャンピオンになったという実績も光りますが、さすがに昨年のハミルトンの活躍と比べるのは可哀想です。

●ホンダ●
チューリップでもバーニーちゃんでも呼び名はどうでもいいのですが、見た目や話題ほどのアップグレードは達成されず、周りの進歩に置いて行かれた感じです。
また、今回の2台とも1ストップ作戦採用というのはどうだったのでしょう? 「どのみち中団グループの最後なら奇策で行こう」というのもアリですが、ロス・ブラウンが判断したならば、ちょっと安易だなとも思えました。管理人はいつもEverydayF1のレースシミュレーションを参考にしますが、今回は3ストップはあっても1ストップは不利だな思っていました。
もし、チームのシミュレーションで1ストップ作戦が良いという結果が出ていたなら、2台のタイヤ戦略も変えずにシミュレーション通りの選択をしていたでしょう。何となく納得できないチーム戦略でした。

●トロロッソ●
特に今回のコメントはありませんが、次戦よりいよいよ新車投入とのことです。いきなりレッドブルと肩を並べるところまでは無理としても、可能性は否定できません。
また、ベッテルの評価の高さと、それに負けない4年連続チャンプカー制覇のブルデーの走りもあって、信頼性という問題で結果は残せないかもしれませんが、中団グループをかき回す条件は充分そろっていると思います。

●フォースインディア●
スーパーアグリ撤退に伴い、全チームの中で唯一パフォーマンス的に取り残されることになりました。頼みのフィジケラも早々に姿を消していいところなしでした。
それでも、プライベートながらジョーダンから引き継いだ資産(メンバーや設備)をやりくりし、きっちりコンストラクターとして成り立っているのは立派なことです。
昨年の後半に見せたアップデートの再来や、来年の空力レギュレーション変更による実力差シャッフルに期待します。

●スーパーアグリ●
ついに来るべき時が来たというか、ここまでよく持ちこたえたというのが正直なところです。
一般のメディアでも取り上げられたこともあり、普段はそれほどF1に感心がない人々(同僚、友人、兄弟までも!)からも、「琢磨はどうなっちゃうの?」という質問責めにあいました。
答えに困りましたが、「可能性があるのはホンダ。ただし、バトンと琢磨を比べるならバトンを選ぶ。バリチェロと琢磨なら一長一短だな」というオタクな回答をしておきました^^;

◎BSタイヤ◎
ここのところ、問題がないことが多かったタイヤ性能でしたが、今回は久々に「ハミルトンのQ3アタックとレースでの長いスティントにミディアムはダメ」という注文がつきました。確かに、安全が第一で、BSの企業イメージも大切ですから、納得できる判断です。
昨年のトラブルへの対策を施したきたハズでしたが、ハミルトンのドライビングはBS側の予想すら超えたところにあったのでしょう。
「ハミルトンのドライビングに問題有り」みたいなコメントには納得できないところもありましたが、退屈だったレース展開にスパイスを加えるには充分でした。
とにかく、ハミルトンがタイヤを一番酷使するところまで使うドライバーで、トルコの8コーナーがF1サーキットの中で最もタイヤに厳しいコーナーであることが実証されました。

◆次戦モナコGP◆
ちょっとフェラーリ勢が強すぎて退屈気味のレースが続きましたが、今回のハミルトンの活躍もあり、いよいよ始まるモナコのスペシャルレースが楽しみになってきました。
アロンソ・クビサ・ウェバー・トゥルーリあたりはいつもより台頭してくることが予想されますし、ベッテルやブルデー、ピケやグロックなどがどこまでできるのかも楽しみです。反対に、フェラーリ勢はちょっと失速してもらわないと困ります。
管理人としては、ハミルトンにブッチ切りで優勝して欲しいですし、ニコにもいいところを見せてもらいたいです!

2008年5月3日(土)
F1GPニュース#3からのネタ帳

ルノー大躍進や一貴のパフォーマンスなどの話がメインでした。ゲスト:片山右京氏

●フェラーリ●
穴あきノーズ、空力屋のジョン・ウィリーに言わせると「それほど大きな効果はない」。戦闘機のF16の様な形になっている。
ほとんどのチームが空力のアップデートをしてきたが、トレンドというより空力的にダルな特性をもたせて使えるダウンフォースを稼ぐ目的の、「コンディショナー」と呼ばれる周りの空気を整えるアイテムが多い。
今回も強かったが、過去3戦と比べるとちょっとという感じだった。Q2でクビサ&BMWとほぼ同タイムだったし、タイヤのウォームアップ特性が悪くて一発のタイムが良くない。
今回、マクラーレン勢やBMW勢よりも軽くしてきたが、レースペースは良いので自分たちのポテンシャルを活かすにはグリッドポジションを前にする必要があり、タイヤのウォームアップ特性からくる弱点のために軽くせざるを得なかった。
今のところスタートも良いが、一番怖いのはスタートで後続車に食われること。邪魔されると勝ちにくくなる。
ライコネンはドライバーズポイントでも首位独走(29点)。一番怖いのはチームメイトのマッサ(18点:4位)なので、その差を見ていれば良い。
(大林)ミハエルがあれほど応援しているので、もっとマッサにがんばって欲しい。

●マクラーレン●
コバライネンの事故、コントロールを失ったのが260キロ、衝突の瞬間が135キロ、そこから速度ゼロまでに0.1秒ほどかかったので減速Gは27G程度で済んだ。
コバライネンは29日に地元バルセロナ北部の病院を退院した。脳震とうのため頭部のCTスキャンをとったが問題なし。レース前にもう一度チェックを受けて問題なければトルコも出走。
ホイールリムが割れたのが原因だが、ホイール自体に欠陥は無い。ブレーキ冷却用のドラムが大きくなっているので、クリアランスが少なくて何かを噛んだというのが有力。
昨年のハミルトンの事故と原因は同じだが、あの時はナットが緩んでホイールがガタつき、傷ついたことが直接の原因。今回の割れた原因はまだ不明。ジョナサン・リールは全ホイールをチェックすると言っていた。
今回、何かが悪かったのか、第3セクターが非常に遅く(100.8%)これがハンデとなった。
(右京)開発の方向性を見失っている気がする。また、アロンソが抜けて若いドライバー2人ということも影響している。

●BMW●
金曜フリー走行でめずらしくトップにきた。どちらかというとレース重視のチームであり、対フェラーリ&マクラーレン勢に対して、ゆさぶりをかける狙いか。
チーム力が接近してきているので、スピードを見せることによってライバルが少しでも軽くしてくれればメリット。
最近、好調のようにも見えるが課題もあった。まずハイドフェルドは予選でキチンと車を仕上げることが出来なかった。そして重くしたことでセーフティーカー導入の犠牲となった。そのピットインもコバライネンの後方5秒を走っており、大きなクラッシュでSCが出るというドライバー判断でその周にピットインしても良かった。ハイドフェルドの後方15秒を走っていたロズベルグはピットインして給油したが問題なかった。また、そのペナルティを受けたピットインでの給油量も当初のスケジュール通りで、第2スティントを長くしようとしたフシが無かった。例えばハード側タイヤに変えて燃料をたくさん積み込み、セーフティーカー導入のラップ数の長さによってはそのまま走りきれるぐらいでも良かった。
(右京)チームの戦略面での臨機応変な判断の早さということでは、フェラーリ、マクラーレン、昔のルノーなどとくらべてまだまだ。
クビサの方は、ハミルトン&マクラーレンと第1スティントが全く同じ長さだった。ペース的には充分速いので、最初のピットイン周回をライバルが予定してくると思われる周回よりも長くしても良かった。今回はスタートで順位が決まってしまった感じ。

●ルノー●
ドーサルフィンのようなエンジンカウルを含め、18カ所にも及ぶ改修を行ってきた。川井自身もパッと見は分からない程の変更もある。
予選でのアロンソのパフォーマンス、「軽い」と思われたが、実際はそうでもなかった。Q2とQ3のタイム差、そしてセクタータイムのタイム差を見て最初のピットイン周回を予想しているが、純粋に計算すると13周〜14周となる。アロンソの場合、一発があまりにすごいので計算しにくいドライバーの一人。
(右京)地元でもありパフォーマンスラップを狙ってくるのは分かるが、実際にトップに来たときの歓声はすごかった。
結果がポールポジションでもあまりに軽い燃料はダメ。パット・シモンズはそういう作戦をとらない。今回は追い抜きが不可能なサーキットで、スタートから1コーナーまでも長い。3列目と4列目では実力的にタイム差があるが、万が一、スタートで食われない様になるべく前のポジションを獲りたい。
パット・シモンズいわく「0.3秒上がった」。バルセロナの0.3秒は大きい。スペインだけ見るとルノーは5番目のチームに躍進。

●レッドブル●
すごく良くなった。ウェバーに課題だったトラクションについて尋ねると「良くなった!だからモナコも期待できる」。スペインだけなら4番手のチーム。

●ホンダ●
ポテンシャルは確実にあがっているが、まだセットアップ面でつかめていないところもあり苦しむ場面もある。
空力開発が遅れたことですべて後手後手に周り、今後は初日から車を仕上げて行けるようにしなければならない。
また、トップスピードが遅すぎるほどダウンフォースをつけて走っているが、軽いダウンフォースの場合にどうなるかは試せていない可能性がある。
リム・シールド(フロントホイールのカバー)は開発したが、設計ミスがあって今回は使えなかった。これによって20〜30キロのダウンフォースを発生し、コンマ数秒のメリットがあった。それがあればQ3進出も可能だった。
昨年のように「どうしようもない」「何をやってもダメ」という状況ではない。苦手な部分もあるが、ドライバーが運転しやすいと評価している所は良い。

●ウィリアムズ●
一貴インタビュー「レースペースに改善の余地がある。バトンに負けた原因がそれ。」「残念だったが、ポイント獲得は嬉しい」。
ロズベルグインタビュー「予選は苦しかった。新しいエアロのセッティングが決まらず難しい1日だった」「レースはチームメイトのセッティングにしたら満足だった。攻めることが出来た。」
一貴の今後で、未知のコースでの予選アタックだけが課題かというとそうでもない。他のチームがアップデートしてきたことで相対的にウィリアムズはパフォーマンスが落ちた。
一貴のレースペース、30〜35周のペーストと41周目からの伸びが悪い。第2スティントは重かったので前半プッシュしすぎかも。バトンの方が軽くて安定していたが、スティント前半を控えめに入ったかもしれない。
(右京)一貴のレースペースは安定している。タイヤはみんな同じで、できることはタイヤ内圧ぐらいなので、チームメイトよりタイムが良かったのは評価できる。

●トヨタ●
いままで中団グループのトップにいたが、走り込んでいるサーキットで他のチームもアップデートしてきたことで、そのポジションの確保が苦しくなってきた。
ヤルノの3回目のピット、グロックの事故を見たチームのエンジニアが「BOX」の指示を出した。間違いと気づいたときには、もうピットレーンに入っていた。
(右京)ドライバーはBOXを出されると自分でわからなくても指示通りにピットインしなければならない。

●スーパーアグリ●
琢磨インタビュー「スーティルがスピンして、ベッテルが最初に左に逃げようとして右に進路を変えたために追突した。」「チームには厳しい週末だったが、レースができてサイドバイサイドの戦いもできたのは良かった」
(右京)クルサードとのバトル、ちゃんとスペースを空けながら簡単には諦めない走り。ドライバーだけでなくみんなが今できる事はやっている。99点あげたい。

◎BSタイヤ◎
今回はミディアムとハードだったが、一発の速さもタイヤのタレもあまり差がなかった。
第1セクターはトレッドのムーブメント(動く)でソフト側タイヤをいやがるドライバーもいた。ハード側のシャープなステア特性の方が速いドライバーもいる。しかし、第3セクターは低速コーナーでのトラクションが必要なので、純粋にグリップが大きいソフト側タイヤの方が速い。
ハード側は第1セクターで稼いだ分を第3セクターでロスする。
(右京)BSが2種類のタイヤを持ち込むのは、その時の気温などでテストとレースではコンディションが変わるリスクがある。今回はテストで走り込んでいるサーキットなので、BS側もチーム側もデータがそろっていて、どちらのタイヤも問題なく使え、あまり差がでなかった。
今後のタイヤスペックが発表された。トルコはM&H、モナコがSS&S、カナダもSS&S、フランスがS&M、イギリスはM&H。
次回トルコは8コーナー以外はタイヤに大した入力がないので、それさえなければS&Mでも可。ロングサーキットではあるが、そのためにタイヤの暖まりが悪く、フェラーリは予選での一発の弱点が出るかも。しかし、レースではタイヤに優しい利点を活かして1チームだけソフト側タイヤでスタートの戦略でくるかもしれない。

2008年5月2日(金)
2008F1第4戦スペインGP 管理人コメント

コバライネンの大クラッシュ、アロンソ&ルノーの大躍進等、話題の多い週末でしたが、順当にフェラーリが、そしてチームメイトとのバトルを制したライコネンが勝利しました。

●フェラーリ●
ライコネンがQ3でタイムアップできなかったマッサを押さえてポール、レースも第1スティントが1周差ながら長い分のデメリットを感じさせずに引き離し、逃げ切り優勝です。これまでの3戦や昨シーズンはマッサの後塵を拝することが多く、管理人としてももどかしい想いでしたが、今回は「セッティングの方向を変えた」とかで、ほぼ互角の走りになっていました。しかし、マッサがミスせずポールを奪ったなら、結果はどうなっていたか分かりません。
マシンについてはラップ/セクタータイムもトップスピードも申し分なく楽勝の様にも見えますが、今回も前回バーレーンGPと同様に、レース終盤ではリードの貯金を使い切って後続となだれ込むようにチェッカーを受けました。
リザルトとしては1−2フィニッシュでしたが、最後のピットを終えた途端にペースを落とし、必要以上にクルージングしている様にも見えます。これはエンジンやギヤボックスのマイレッジ、またはその他の部分で信頼性に問題を抱えている、または十分な自信がない可能性を示唆しているのではないでしょうか。
ペースコントロールを許す展開である限り、フェラーリの真の実力は測りかねますが、マクラーレンやBMWがそこに割って入れるかどうかは今後に期待するしかありません。

●マクラーレン●
コバライネンのクラッシュは誰もが息をのむほど酷いものでした。場所もコース中の最速コーナー、今年から出来たターマックのランオフエリアもそこにはなく、タイミング的にも第1スティントの終盤でプッシュする場面でした。ブルーシートがでてきた時は事態の深刻さを覚悟しましたが、なんとか大きな怪我が無くてホッとしました。
昨年のニュルブルクリンクでハミルトンが同じようなクラッシュを演じていますが、引き金となったのはホイールとアップライトのすき間に異物が混入したこととか。トップチームでさえ、重大なトラブルの再発を防止できなかったのは残念ですが、安全対策という観点からは、ホイールとアップライトのクリアランスを充分とる(ex.20mm)ようなレギュレーション変更があっても良いかと思います。
このクラッシュの影に隠れて話題に上ることが少ないですが、ハミルトンの方はなんとかBMW&クビサを退けて、3位表彰台に戻ってきました。BMWとマクラーレンは一長一短があれども今回は大きな性能差がなく、見ている側にとっては面白い展開です。

●BMW●
前回の華々しいポールポジション奪取劇から一転して、今回は長めの第一スティントという無難なピット戦略を選択してきました。これは、当然ながら対フェラーリと真っ向勝負することを意味し、今後「勝ちにいく」場合に現時点でどれだけの差があるのかを見るにはいい機会です。ただし、今回はハミルトン&マクラーレンに先行を許すという結果に終わり、まだまだ課題は多いと感じたかもしれません。
そこそこの走りで上位フィニッシュしたクビサに対して、ハイドフェルドの方は予選からイマイチで、ルノー勢の好調もあって相当重い燃料を積んでスタートする作戦を採ったようです。しかし、ご存じの通りペースカー導入によってピットタイミングを逸し、ストップ&ゴーペナルティを課せられてレースが台無しになり、このコースの特性上、フィジケラ&フォースインディアでさえなかなか抜けませんでした。

●ルノー●
結果こそ残せませんでしたが、今回の一番の驚きはルノー勢の大躍進でした。見た目はエンジンカウルやフロントウイングの小変更がありますが、管理人は速さを取り戻した要因がサスペンション変更にあると考えています。もしかしたら噂されていたマスダンパーの効果かも。
また、今回はいままで不調だったピケがフリー走行から絶好調で、アロンソの刺激となってそれが相乗効果となり、フロントロー獲得の原動力になりました。前回まで中団グループの一番後ろだったのが、今やトップグループに手の届くところまで一気に来ました。何よりアロンソのモチベーションが上がってきたようで、今後のレースも楽しみです。

●レッドブル●
エアロマシンということで、今回のサーキットではそこそこの結果が期待されましたが、ちょっと油断があったのか、クルサードは予選でソフト側タイヤを温存する作戦に出て失敗し、まさかのQ1敗退に終わりました。レースでも今シーズン何度も見られたアクシデントを再び演じる失態でした。一方のウェバーは予選を手堅くまとめ、セーフティーカー導入にもほとんど影響されず、ルノーを除けばいままでの中団グループのトップの座を守ってフィニッシュしました。しかし、前後のマシンの多く(ハイドフェルト、コバライネン、ニコ、トゥルーリ)がトラブル等で後退したため、ほとんど単独走行でした。

●ホンダ●
大幅なアップデートというより、インパクトは確かに大きなパーツをつけてきました。その効果はともかく、他のマシンが戦闘力アップしたこともあって、期待したほどは速くありませんでした。しかし、予選でのバリチェロ、レースでのバトンの活躍やコメントを見ても、常にポジティブな内容がうかがえます。実際に、バトンはマレーシアにつづいて最終ラップで自己ベストを出すなど、レースにおいては戦闘力が上がっていることが見て取れます。また、風洞と実走行の相関がとれているといった発言もあり、風洞新設から丸2年?でようやくその効果も出てきたようです。ただ、トップスピードに関しては最下位に近く、まだまだ改善の余地はありそうです。

●ウィリアムズ●
一貴が週末を通じて安定したパフォーマンスを演じ、きっちりポイントを獲得して結果を出しました。前回のバーレーンのレース後インタビュー(地上波)では、かなり追いつめられた表情をしていただけにこれで一安心です。しかし、今回のポイント獲得は上位勢の脱落もあったので手放しでは喜べず、未知のサーキットでも今回のようなレベルを要求されるのが通常なので、来シーズンのシートを安泰なものとするためにはまだまだ努力が必要です。
一方のニコの方は、今回投入した新パッケージのセッティングにとまどり、最後は一貴のセッティングを参考にしたようです。それでもレースでは順位を上げてポイント圏内まで来ましたが、1レース目のはずのエンジンが壊れました。

●トヨタ●
今回、8位入賞が精一杯という実力ではなかったのですが、トゥルーリが大きく順位を落とした原因は、チーム側のミスだったそうです。グロックのアクシデントでフロントウイングを失った映像を見たクルーが勘違いし、あわててトゥルーリに緊急ピットインを命じ、間違いと気づいてドライブスルーに変更したらしいです。なんとももったいない話ですが、順当にいけばウェバーの後ろ(6位)ということになります。

●フォースインディア●
フィジケラががんばっています。今や飛ぶ鳥を落とす勢い?のBMWを相手に、8周以上も押さえ続ける活躍を演じました。一方のスーティルは相変わらずで、ピケや一貴がなんとか速さをアピールできたのと対照的に、この人だけが鳴かず飛ばずという感じです。

●スーパーアグリ●
ある意味で今回の週末に最も話題を独占したチームでした。ここまで問題が大きくなったのは、来年からカスタマーマシンが禁止されることが影響していると思われ、支援または買収してもメリットが大きくないという風に見られてしまうようです。
実際に、F1チームとしては機能していますが、風洞部門やコンポジット部門がどれだけ動いているのかは疑問です。下手をすると前年のホンダのマシンを走らせているだけ(失礼)とも見て取れるほどです。
テレビやメディア的には日本チーム、日本人ドライバーというのは無くてはならない存在だと思いますが、純粋にレーシングと言う観点から見て、ホンダがBチームに投資するのに見合う効果が期待できない、もしくは本家のパーツ生産に支障がある等の理由で、支援の打ち切りもやむを得ない判断だと考えます。

●トロロッソ●
もはや旧型マシンで開発も止まっている・・・。本家の方は少なくとも空力はピカイチのようなので、ニューマシン投入に期待しましょう。今回の週末は、評価の高いベッテルを差し置いて、ブルデーがQ2進出を果たしチームメイトをアウトクォリファイました。

◎BSタイヤ◎
今回のレース、ソフト側をメインとする作戦は予想できました。しかし、タイヤの作りがあまりに良すぎて、昨年の様なタイヤにまつわる戦略面での駆け引きや予想外のトラブルもなく、ちょっと面白さに欠けるのも事実です。たった1年でキッチリ修正してくるところはさすがですが、苦労してタイヤ本数をカウントしてタイヤ予想を作っても、あまり見る価値のないデータになってしまい、ちょっとガッカリです。

▲来シーズンのレギュレーションについて▲
タイヤがスリックになるとか、タイヤウォーマーが禁止になるとか、ブレーキング時のエネルギー回生ができるとか、空力アイテムが大幅に制限されてダウンフォースが半減するとか・・・。早くも様々な話題がでていますが、どうやらまだ正式決定ではないようです。
今年もレギュレーション和訳はすすめるつもりですが、1回の改訂でチェックに莫大な時間がかかるため、シーズン終了後とシーズン直前の2回にしたいと考えております。ご了承下さい。

◆次戦トルコGP◆
トルコはマッサが得意なサーキットですね。ライコネンがどこまで迫れるのか、そして2番手チーム争い、そして中団グループ争いも目が離せそうもないです。

2008年4月13日(日)
F1GPニュース#2からのネタ帳

今回は第3戦バーレーンGPでしたが、川井氏が時差ボケのためにややお疲れモードでした。(ゲスト:なし)

●フェラーリ●
マッサのQ3予選、リプレイ画面でミスがあったように見えたが、本人は「ミスなし」。実際にミスありなら第1スティント長さが18周、なければ21周ぐらいなのでつじつまが合う。
マッサのこれまでの失態について、イタリアプレスやパドックでガタガタ言われていた。本人は「気にしていない」と言っていたが、気にしていたはず。レース後のインタビューで『これで正しい方向に向かうことができる。』
キミいわく、『とにかく今週は難しかった。BMWは速くなっているが、マシンの全力を引き出せば問題ない。』
フェラーリのピット戦略、2台ともほぼ同じだったが、どちらが先に入るかは奇数・偶数レースで決まっているのかもしれない。今回はマッサに引き離されたために先にピットインするライコネンに逆転の目はなかった。ここバーレーンではタイヤのタレも大きかったが、スティントを伸ばせばよいというものでもなく、やや有利になるという程度。今後もほとんどのサーキットで2ストップ作戦が主流になると予想される。
フェラーリは3強でも抜け出しており、ドライバーズ・チャンピオンシップの観点からみても、まだドライバー2人に自由に競わせると思う。

●BMW●
クビサ初PP、6週間で7キロのダイエットにより、重量配分的にバラストを積めるようになったことが大きい。ただし、ドライビングに支障はないものの、マレーシアGPのレース終盤では集中力が落ちた。ハイドフェルドの方は今回クルマの出来が悪かった。
BMWは風に弱いと言われているが、どんなF1マシンも風には弱い。BMWはその中でも相対的に他チームに比べて弱いと言うこと。
クビサが第1スティントでライコネンに抜かれていなくても、ピット戦略が3周ほど前だったので、いずれにしてもライコネンが2位。
クビサいわく、『レース序盤のオイル情報がチームから無線で入っていなかったために、いきなり滑り始めた時にパンクしたかと思った。それを知った時はすでに遅く、ライコネンに先行された。第2スティントはグレイニングで苦しんだが、後半はフェラーリとの差をつめることができた』
クビサの第1スティント短めの作戦は良い。というのも、トップ3とそれ以下では性能差があるものの、レーススタートで中団グループのマシンに先行されると、そのトヨタやレッドブルなども遅いわけではなく、追い越し出来るほどのアドバンテージがないためにペースにつき合わされる羽目になる。つまり、5〜6番手スタートで中団グループに食われると、もう上位入賞の望みは絶たれる。
今年のECU共通化によって、トラコンのプログラムは各チーム同一なので、チームメイト同士は同じようなスタートダッシュになるが、他チームのマシン設定がうまく噛み合った場合に、スタートダッシュで出し抜かれる可能性がある。それを避ける意味でもグリッドを前にするのは意義がある。同様にスタートラインから第1コーナーまでの距離が長い場合(次のバルセロナなど)も、スタート時の順位逆転を考慮する必要があり、第1スティントを多少短くしてでも前を取りに行く必要がある。
今回のバーレーンではマクラーレンを抜いて2番目の位置にきたが、フェラーリを食うにはまだ足りない。今後、フェラーリとBMWが2強になるという訳ではなく、マクラーレンもそれなりに速い。

●マクラーレン●
金曜日のハミルトン