GP week 2007年5月26日更新

基本コンセプト

「F1のフリー走行・予選・決勝のすべてのラップタイムが見れればいいのに・・」
そんな素朴な疑問からホームページ立ち上げを決意した、全車・全ラップタイムを掲載するサイトです。現在はFIAのデータサイトで全ラップが見れるようになりましたが、以前はそれを知る方法がなかったのです・・・。
リザルトはあくまで結果であって、一発のタイムなのか、連続周回なのか、タイヤのタレはどうなのか・・・そんな探究心をもった熱心なF1ファンのために、ラップタイムの推移をグラフ化しています。
また、F1レギュレーションの和訳や、エンジン・マイレッジ(走行距離)の算出など、お役にたてる?情報も掲載します。

ラップタイム入力とグラフ化

FIAのデータサイトでも載せていない頃、どうやって全車の全ラップタイムをホームページにアップしていたのか・・・?
皆さん、ライブタイミングはご存知ですよね? セクタータイムがピコピコ表示されていくやつです。0.1秒単位しかでませんが、あれを徹底的にメモして合計すればラップタイムになるハズです(画面の1/1000秒ラップタイムはドライバーのベストタイム更新時しか表示されません)。



トライ&エラーの日々
まず、ノートに手書きでやってみましたが・・・ドライバーひとりかふたりが限度です。次にデジカメを準備。しかし、手ぶれもあり写りが悪くてタイムが読めません。次は三脚準備!データは何とか読めますが、全ラップをとりこぼし無く撮影するのは結構大変です。試行錯誤の末、機械的に10秒おきぐらいにシャッターを押して撮り続けることでなんとか目標達成しました。また、電源も気になります・・・バッテリー切れも何度か経験しました。その後、画面キャプチャー(録画ソフト)を使用することで、それらの問題は解決することができました。

エクセル入力
セクタータイムの合計を手作業でするには相当時間がかかる・・・というか大変です。そこで、表計算ソフトのエクセルを使って入力し、3セクターの合計を自動で出せるようにします(※現在は、この後にFIAの公式タイムに修正しています)。入力は大変ですが、計算だけでなくラップタイムの推移をグラフ化してドライバーやクルマを比較することメリットがあります。(実はこれがやりたかったのです)

グラフ化
入力したラップタイムデータを元に、グラフを作成します。1枚のグラフにたくさんの情報を詰め込んでしまうと、かえって見づらくなります。そこで上位12人と下位12人のドライバー(11位と12位は重複表示)に分けてグラフ化しています。また、詳細比較用にチーム別グラフも作成しています。

ホームページ用データ製作
完成したラップタイムデータとグラフから、ホームページビルダーで閲覧用ページを作成します。いろいろデザインに懲りたいところですが、速報性も重視しているので飾りつけは最低限です。
データの作成は当日中・・・遅くとも翌日の走行前にアップしないと意味がありません。ニュータイヤの温存、エンジンのマイレージ、燃料搭載量の予測・・・なども決勝レースへ向けて知りたいです。そのため、データの入力はリアルタイムで行い、テレビ放送は後で録画したものを見ています。

注意点

フリー走行と予選でのセクタータイム表示はが0.1秒単位です。1/1000秒単位の実際のセクタータイムを得られるチャンス(ベストタイムのみ)もあるのですが、それ以外のデータと同じ条件で比較しグラフ化するために無視しています。

また、決勝レースはセクタータイムの入力行わない方針です。ただし、
スタート周回&ピットイン周回などでラップタイム及び一部のセクタータイムが表示されない場合、前後周のセクタータイムを参考に仮想タイムで算出することがあります。したがって、その周回は0.1秒単位のセクタータイム合計で算出した擬似ラップタイムとなります。

ラップタイムの見方

トップページのより、見たいセッションを選択してください。新しくページが作成されますので、見終わったらブラウザを閉じてください。
セッションごとのページになっていますので、複数のセッションを同時比較したい場合は新たに別ページを開き、画面サイズを調整して並べてください。尚、同一セッションを複数開く事も可能です。
必要に応じて、ブラウザ(インターネットエクスプローラ等)の「表示」→「文字サイズ」を変更すると見やすくなるかもしれません。
右にスクロールするとチームごとにドライバーが、下にいくとラップタイムが順番に並んでいます。掲載の順序は、カーナンバーに準じます。
水色が第1ドライバー、白色が第2ドライバー、グレー色が第3ドライバーです。



グラフについて

フリー走行(P1〜P3)では、横軸はセッションの経過時間で、縦軸がラップタイムです。ただし、時間軸にすると見づらい構成になる場合は、横軸をラップ数とすることがあります。決勝レースでは、通常のラップタイムデータを掲載した後に、ピットタイムを右側の第2軸をつかって棒グラフで表示させると共に、それぞれにレースの勝者を比較用に一緒に表示させています。尚、ピットタイムは実際の停止時間ではありません。あくまでもライブタイミング上で表示される時間で、おそらくピットインからアウトまでの時間です。
これらはチームごとに作成しています。


上記はレース時の+グラフです。

エクセルデータについて

お手持ちのパソコンにエクセルがインストールされていれば、エクセルデータも閲覧・保存も可能です。エクセルをお持ちで操作にも詳しい方は、選択範囲を変更してお好きなドライバーどうしのグラフ比較も可能です。各ページにエクセルデータへのリンクがあります。
エクセルを持ってないけど、データを閲覧したいという方には、エクセルビューワ2003というフリーソフトがあり、マイクロソフト社から無償でダウンロード可能です。詳細方法はこちら (ダウンロードサイズ9.9MB、展開後26MB)

タイヤ予想について

予選終了後にページを別途作成し、スペックごとにタイヤの使用本数とニュータイヤ残数の管理人予想を表示し、同時にここまでの全てのセッションのラップタイムも表示しています。
エクセルデータ上のラップタイムの薄黄色部分は、
管理人がニュータイヤを使用予想しているラップです。また、セッションタイム部分の色分けはタイヤのスペック予想になっています。ピンクがソフト側薄緑色がハード側です。
尚、これらの予想の個別ラップについては、エクセルデータ上でのみ確認可能です。



この予想方法は、そこまでのセッションのデータを見て、ニュータイヤ使用時の一発タイムと思われるものをピックアップしています。また、レギュレーションにより規制されている
ドライタイヤの制限数を、チームとドライバーがどう使ってくるかを、その時の様々な状況を考慮して判断しています。

2007年からのレギュレーション改定により、ドライバーひとりにつきコンパウンド2種類x各7セットの合計14セットとなりました。しかし、金曜日のP1・P2後に2種x各2セット、土曜のP3後に2種x各1セットをタイヤメーカーに返却しなければならず、実質的には予選と決勝で2種x4セットの合計8セットを使える計算になります。また、決勝では2種類のタイヤを必ず投入しなければならないルールになりました。

ウェット・コンディションおよびダンプ状況におけるタイヤ予想は、完全なドライ・コンディションにおけるタイヤ予想よりもかなり精度が落ちます。それでも、新品のウェットタイヤの方がパフォーマンスに有利という状況もあり得るので、テレビ画面や写真サイトなどを参考にして、なるべく予想を立てるようにしています。スタンダート・ウェットとエクストリーム・ウェットの差異は、ラップタイムだけでは判断が難しいのですが、レース戦略において重要と思われる場合は個別に予想を立て、そうでない場合は単にウェットタイヤという色分けをします。

タイヤ予想のページは、予選終了後、約4〜8時間(予選データを掲載後、約2〜3時間)でアップしています。尚、事前に掲載しているP1〜予選までのエクセルデータのタイヤ予想の色分けは便宜上リアルタイムで行っていますが、このページを作成する時点で最終検討し変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

尚、レース後にBSタイヤより各チームのタイヤ戦略についての発表があった場合、ドライバー毎のレース時のタイヤ戦略を色分けして再掲載します。

Gapチャートについて

前車とのGapでラップチャートを作れば、コース上のオーバーテイクピットイン戦略などがひと目でわかるという目的から作成しています。また、レース中にトラフィックに引っ掛かっていたのか、単独走行でのパフォーマンスなのかも判断できると思います。

基本的なデータの算出方法は、個々にラップタイムを加算して、ターゲットとなる勝者とのGapを表示しています。ただし、その勝者がピットインすると、グラフ的には見づらいものになってしまうため修正を適用しています。修正方法は、ピットイン直前のラップタイム(もしくはインラップに影響がある場合はその前の周回)を基準にして、ロスした時間をすべてのデータに適用します。そのため、勝者のGapが階段状のグラフになってしまいますが、個別のデータはそれらしくなります。したがって、ゴール時の合計ギャップ時間は実際のものとは異なりますのでご注意ください。


グラフ上部の凡例はスタート順位に準じており、グラフ右側には最終順位を掲載しています。途中リタイヤの場合はその時点で表示します。

F1レギュレーション(和訳)

意外と知られていないF1のレギュレーションの詳細を紹介しています。FIAの公式サイト上で公開されているものを個人的に和訳したものです。公式なものではありませんのであらかじめご了承ください。また、管理人は翻訳の素人ですのでご注意を。
本文は文章ばかりで言い回しも非常に分かりづらい内容になっています。英語圏とそうでない場合との価値観によっても解釈に差が出ることもあるでしょう。もうすこし分かりやすい表現もできますが、あえて原文に忠実に翻訳してあります。
大きく分けて、予選やレースでのルールを記載したスポーティングレギュレーション(競技規則)と、マシンの製造上の制限を記載したテクニカルレギュレーション(技術規則)があります。
また、F1スポーツを理解する(Understanding the Sport)では、少し変わった切り口でF1を紹介しています。

エンジン・マイレッジ(走行距離)

2レース1エンジンのルールから、マシンの走行距離数を控える傾向があります。また、エンジントラブルの回数やエンジン交換のペナルティ発生など、F1を見る上で各メーカーの実力値がどうなのかを推測するために作っているページです。
セッションごとに、サーキットの距離数×ラップ数で算出し、現在が何レース目なのか、メーカーによって距離数制限や信頼性にどのぐらい差があるのか・・・などをチェックしています。このページはレース後の火曜日に更新しています。
尚、2007年からは金曜日の走行は別エンジンになります。マイレッジのカウントは土日のみとなります。

風洞比較と風洞うんちく講座

空力に詳しい(うるさい?)管理人が作ったページです。チームの機密情報が多く、なかなか正確にはわかりませんが、年々巨大化する風洞をチームごとに比較し、情報を得たURLも紹介しています。また、比較用にF1チーム以外の風洞のデータも掲載しています。
風洞うんちく講座は、「なぜ風洞が大きくなるのか」、「なぜスケールモデルをわざわざ使うのか」、「CFDとはいったい何か」などの素朴な疑問に、管理人の視点で答えています。

コース図と衛星写真

Googleマップでサーキットの衛星写真を見ることができます。世界のどの位置に所在するのかが非常に明確です。場所によっては常に最新画像というわけではありませんが、一度見てみるのも面白いと思います。
また、この衛星写真を利用してオリジナルのコース図を作成しました。こちらはなるべく最新のものに修正しています。

管理人のひとり言

スカパーでのF1放送観戦記、F1GPニュースの番組内で拾い集めた裏ネタの紹介(ネタ帳)はレースごとにアップしています。その他、F1に関するホットな話題、ホームページ作成にまつわる苦労話などを不定期に更新しています。

以上で紹介は終了です。作成したデータとグラフを元に解説を加えたりするとカッコいいかもしれませんが、今のところデータ入力とHP掲載だけで手一杯です。

尚、
FIAのサイトで全ラップタイムを見ることが可能になったので、このサイトの開設当初の意義は失われました・・・。セクタータイムやグラフの表示、そしてタイヤ予想やGapチャートなどの情報が、皆さんにどれだけメリットがあるかを測り知るにはアクセス数の推移を見る以外にありませんが、今後も増え続けるようでしたら続けていく方針です。

このサイトがあなたの楽しいF1ライフにお役に立てれば幸いです^^ F1laptime.web管理人 nico_keke

                                    

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